「試合の前々日くらいに『考えているから』と言われた」
攻撃的MFの松井が山形戦でCBに抜擢された。写真:滝川敏之
[J2リーグ2節]横浜FC 0-2 山形/3月2日/ニッパツ
衝撃の采配だ。
J2リーグ2節の横浜FC対山形3月2日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれ、横浜FCが0-2で山形に敗れた。
驚きだったのは松井大輔のポジションだ。DFとして先発にラインナップし、3バックの中央に抜擢された。この位置のファーストチョイスである田代真一が出場停止だったとはいえ、テクニックで名を馳せた攻撃的MFの起用は思いもつかないアイデアである。
試合後、松井もCBでの出場にこう述べた。
「試合の前々日くらいに『考えているから』と言われたんですけど、ちょっと笑っちゃった。1回試合でやったくらいで、もう分からなかったですね。とりあえず、自分の持っているものを出したつもりです。でも、楽しかったです。新鮮でした」
衝撃の采配だ。
J2リーグ2節の横浜FC対山形3月2日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれ、横浜FCが0-2で山形に敗れた。
驚きだったのは松井大輔のポジションだ。DFとして先発にラインナップし、3バックの中央に抜擢された。この位置のファーストチョイスである田代真一が出場停止だったとはいえ、テクニックで名を馳せた攻撃的MFの起用は思いもつかないアイデアである。
試合後、松井もCBでの出場にこう述べた。
「試合の前々日くらいに『考えているから』と言われたんですけど、ちょっと笑っちゃった。1回試合でやったくらいで、もう分からなかったですね。とりあえず、自分の持っているものを出したつもりです。でも、楽しかったです。新鮮でした」
本人も見ている側も驚きの采配だが、パフォーマンスはまずまずの出来だったと言えるだろう。両脇のカルフィン・ヨンアピンと藤井悠太に指示を出しながら最終ラインをコントロールし、クロスもヘディングで撥ね返す。対峙した阪野豊史にも厳しいチェイシングで自由を与えなかった。さらに、オフ・ザ・ボールではポジション取りの駆け引きもするなど、頭脳派としての一面も垣間見せた。
そして後半になると、4バックにシステムチェンジし、今度は右SBに置かれた。これにも松井は「サイドバックは……よく分からないですね」と述べた。とはいえ、CBでも右SBでも攻撃面のビルドアップでは技術の高さを見せつけ、正確なロングフィードも披露している。
チームはセットプレー2発で失点し、0-2で敗戦。DFとして、悔しい試合だったったものの、松井は「次にやるか分からない。でも、新しく見えるものがあれば嬉しいと思うし、また、いろんなポジションが出来るのもなかなかないので、監督には感謝したいです。幅が広がる意味では良かったと思います」と、新境地開拓に意欲を見せた。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)