【なでしこ】出場わずか10分で女王・アメリカから同点弾!籾木結花が試合前から「狙っていた」ポイント

2019年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「中盤の横のスペースが空いて来るのは、試合前から分かっていました」(籾木)

アメリカから同点ゴールを奪った籾木。わずか10分の出場で大仕事をやってのけ、自身の出来に手応えを掴んだようだ。(C)Getty Images

 現地時間2月27日、アメリカで開催されている「2019 SheBelieves Cup」に参加している日本女子代表はアメリカ女子代表との初戦を2-2で終えた。

 経験の浅い杉田妃和、松原有沙などをスタメンに送り込んだ日本はアメリカに対し、2度リードを許す苦しい展開。23分に失点し、67分に中島依美のゴールで1度は追い付いたが、76分に再び失点した。その後、システムを4-4-2から4-2-3-1に変更。長谷川唯をトップ下に置き、アメリカに対して猛攻を仕掛けた。
 
 そして、敗色が濃厚になってきたアディショナルタイム。日本の攻勢がついに実を結ぶ。アメリカ戦が代表デビューとなった18歳・遠藤純のスルーパスから長谷川が抜け出す。ペナルティエリア内で仕掛けてGKを引き付けると、ゴール前に走り込んだ途中出場の籾木結花が決めて土壇場で引き分けに持ち込んだ。
 
 試合後、殊勲の同点弾を決めた籾木がフラッシュインタビューに応え、「(6月の)ワールドカップに向けて今日の試合は貴重な時間でしたし、その中でアメリカと引き分けたのはすごく収穫かなと思う」と2015年のワールドカップ女王とドローで終えたことに胸を撫で下ろした。
 
 80分からピッチに立ち、わずか10分でゴールを奪う活躍。その一撃に関しては、試合前から狙うべきポイントを見定めていたからこその結果だという。
 
「相手が4-3-3で中盤の横のスペースが空いて来るのは、試合前から分かっていました。そのスペースを右サイドバックの(清水)梨紗やトップ下の唯と上手く共有しながら日本のペースに持って行こうという狙いがあった」
 
 実際にゴールは左サイドに空いたスペースを上手く使った形。フィニッシュの場面では「(中に入るタイミングが)少し遅れ気味かなと思った」としつつも、「唯がGKと1対1を作ったほうがいいと思ったので、あそこは唯を信じて走り込みました」と思惑通りの得点に手応えを得た。
 
 次は現地時間3月2日のブラジル戦。アメリカ戦で掴んだ自信を胸に、籾木はサッカー大国との一戦に挑む。
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