冨安・鎌田を擁するSTVVはPO1進出に近づく快勝!! 敗れたシャルルロワ森岡亮太もフル出場で奮闘

2019年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

絶好調男、ボリのハットトリックでSTVVが快勝!

共にチームの攻撃の”核”としてプレーした鎌田(左上)、森岡(右)の競演は見応えのある対決となった。冨安(左下)は積極的な攻め上がりでチームの勝利に貢献。 (C)STVV, Getty Images

 ベルギーリーグ第27節、シント=トロイデン(STVV)がホームにシャルルロワを迎えた一戦は、3-1でSTVVが快勝した。

 STVVは守備の要ジョルジ・テイシェイラを負傷で欠いたが、冨安健洋は3バックの右CB、鎌田大地は2トップの一角で先発。一方、今冬にアンデルレヒトから加入したシャルルロワの森岡亮太は、4-5-1のトップ下で先発し、ベルギーでの"日本人対決"が実現した。

 キックオフ後、最初に見せ場を作ったのは森岡だった。3分、FWヴィクター・オシムヘンとのワンツーでゴール前中央にするりと抜け出した森岡は、DFとの混戦で体勢を崩し、ペナルティーエリア内で倒れる。シャルルロワはすぐさまPKを主張するが、主審はファウルの判定を下さなかった。

 直後の4分、敵陣の右サイドでパスを受けたSTVVのFWヨアン・ボリが、自らドリブルで持ち込み、ゴール前のDF4人をかわして右足でシュートを決める。叩き込んだ先制点は、ボリにとって2試合連続、リーグ通算10ゴール目となった。

 勢いに乗ったSTVVは攻勢を強める。31分、カウンターで左サイドを左SBのエルトン・アコラツェからの柔らかいロングパスを、中央でフリーのボリがコントロールし、間髪入れずシュート。DFに当たって軌道が変わったボールは、ネットに吸い込まれた。

 前半で早くも2点を追う立場となったシャルルロワは、司令塔の森岡を中心にチャンスを窺う。

 37分、カウンターのルーズボールを奪ったアリ・ゴリザデーが左サイドを駆け上がり、中央にグラウンダーのラストパス。走り込んだオシムヘンがダイレクトで合わせ、試合の折り返し前に、1点差に詰め寄ることに成功した。

 2-1で迎えた後半、両チームは一進一退の攻防を繰り広げる。

 シャルルロワはオシムヘン、森岡と、後半から投入されたシェレミー・ペルベが連係して積極的にゴールに迫る。しかし、STVVの冨安ら守備が粘り強く攻撃を跳ね返した。

 流れがアウェーチームに傾きつつあった69分、右サイドを駆け上がったボタカのクロスにボリが頭であわせ、本日3点目のゴールを決めてハットトリックを達成。3-1とアウェーチームを突き放す。

 それでも攻撃の手を緩めない森岡は80分、守備陣の裏をかく絶妙なパスを前線のオシムヘンに送り絶好のゴールチャンスを演出する。が、シュートはゴール左に切れ、得点には至らなかった。

 試合はこのまま3-1で終了し、ホームチームが快勝を収めた。鎌田は76分までプレー、冨安と森岡はフル出場している。

 STVVは勝ち点を46に伸ばし、プレーオフ1(PO1)出場圏内の6位以内をキープ。前節までの勝敗で8位のシャルルロワは、この敗北で6位以内が遠のいた。だが、現在6位のアンデルレヒトが同日の試合で引き分けたため、勝ち点は5ポイント差に留まり、PO1進出の望みを残している。

 ベルギー・リーグは残り3試合。STVVは次節にクラブ・ブルージュ、ムスクロン、ヘントと、手強い相手との対戦が続く。シャルルロワは、伊東純也を擁するヘンク、アントワープ、豊川雄太所属のオイペンとの対戦を控えている。

 上位チームの勝敗に左右される下位チームの状態も含め、プレーオフ1進出の行方は、最後までもつれそうだ。
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