「間違いなく私より巧い!」元韓国代表のレジェンドFWがファン・ウィジョを手放し称賛!

2019年02月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「肝に銘じないと代表はさらなる危機に…」と警鐘も

あっという間にスターダムを駆け上がったG大阪のエース、ファン・ウィジョ。同姓の偉大なる先人の期待に応え、華やかなキャリアを積んでいけるか。(C)Getty Images

 かつて韓国代表として一時代を築いた名手、ファン・ソンホン。幾度となく日本代表の前に立ちはだかり、Jリーグのセレッソ大阪、柏レイソルでもプレーしていたため、日本サッカー界にとっても馴染み深いストライカーだ。キャリア最大のハイライトは34歳で迎えた2002年日韓ワールドカップ。前線のターゲットマンとして攻撃陣を牽引し続け、4位入賞の快進撃へと導いた。

 今季から中国甲級リーグ(2部に相当)の延辺富徳で監督を務める国民的英雄が、全国スポーツ紙『スポーツ・ソウル』のインタビューに応じた。そのなかで現韓国代表の2大エース、ソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)とファン・ウィジョ(ガンバ大阪)について語っている。

 まずプレミアリーグでゴールを量産しているソンに対しては、「巨大な才能を持った選手だ。チャンピオンズ・リーグのボルシア・ドルトムント戦であらためて非凡な能力を見せつけただろう」と持ち上げ、「成熟に域に達しつつあるし、代表チームは彼のパフォーマンスをいかに最大限で引き出せるかをよく考えなければならない」と提唱した。

 そして同じ姓を持つ"ウィジョ"については、こう語っている。

「同じタイプのフォワードだとしても、彼のほうが私の現役時代よりも優れているし、間違いなく巧いね(笑)。なによりあのスピリットに感服するよ。ゴールに向かう姿勢が素晴らしい。彼へのファンの期待は高まる一方だが、それにしっかり応えようともしている。私も彼を支持する者のひとりだよ」

 
 さらにエースストライカー論を展開。「真にトップクラスのストライカーは、点を取れない時にどう自分をコントロールできるか。それを克服して継続的にゴールを奪えるかどうかに尽きる。私はそのことばかりを考えて、実現するために努力していた」と語り、「彼らふたりにはそれができると信じている。敵に脅威を与えるプレーをね。パウロ・ベント監督はこのコンビを最大限に活用しなければならない」と力説した。

 最後には、韓国代表が8強で終わったアジアカップにも触れ、「もはやアジアのレベル格差はどんどん縮まっている。(韓国代表は)それを肝に銘じて強化に取り組まないと、さらなる危機に直面することになるだろう」と警鐘を鳴らした。

参照元:スポーツ・ソウル
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