長谷部誠、ELベスト16進出を懸けた一戦を前に流暢なドイツ語で意気込む! 「僕らには頼もしい”12人目”がいる」

2019年02月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

本職のボランチに復帰か!?

第1レグで2失点を喫したシャフタールの攻撃陣に対し、「最大限の警戒で臨む」と語ったた長谷部。起用法についての質問に「僕は明日出場するかもわからないので……」とおどけると、ヒュッター監督が「君は出るよ」と横やりを入れ、会場が笑いに包まれる場面も。  (C) REUTERS/AFLO

 現地時間2月21日、ヨーロッパリーグ(EL)のベスト16進出を懸け、シャフタール・ドネツクとホームで対戦するフランクフルト。その前日会見にアディ・ヒュッター監督と長谷部誠が出席し、意気込みを語った。

 アウェーでの第1レグを2-2のドローで終えて迎える、運命のリターンマッチ。勝てば準々決勝進出は決まるが、フランクフルトの現状は芳しくない。セントラルMFを務めるルーカス・トッロは長期離脱中であり、セバスティアン・ロデ、ジェルソン・フェルナンデスも負傷欠場が濃厚だ。

 地元専門誌『kicker』はこうしたチーム状態を踏まえ、第2レグでは、現在はリベロでプレーすることの多い長谷部が本職のボランチに復帰すると予想している。

 前日会見でも、長谷部の起用法に記者から質問が飛び、ヒュッター監督は「マコトは万能なプレーヤーだ。経験が豊富で、どのポジションでもプレーできる」と明確な答は避けるも、言葉に含みを持たせた。

 ちなみに長谷部は、約18分間の会見で通訳を介さず、ドイツ語で受け答え。ドイツの日刊紙『USINGER ANZEIGER』は、長谷部が会見中に最も感情を露わにした場面の様子を、こう伝えている。

「第2レグを行なうコメルツバンク=アレーナの4万8000枚のチケットは完売。サポーターたちは試合前に大がかりなコレオグラフィー(客席でチームロゴなどを作るパフォーマンス)を予定しており、この"偉大なる一戦"を選手たちとともに戦うための準備を整えている。

 ハセベは『あのコレオグラフィーを初めて目にしたとき、アドレナリンラッシュが起きた。あの光景は忘れられない。僕らの後ろには、非常に手強い相手であるシャフタールに立ち向かうことを後押ししてくれる"12人目"のサポーターがついている。試合に挑む気分は素晴らしく、そのメリットを活かしたい』と、ファンへの感謝と期待に胸を膨らませた」

 このコメントは、フランクフルトの公式SNSでも発信され、地元サポーターは「任せとけ!」「絶対に失望させたりしない」「明日、間違いなくスタジアムはアツくなるよ!」「サポートに全力を注ぐよ! それにしても、ハセは22歳に見える(笑)」など、激励のコメントを寄せた。

 もし長谷部がボランチに復帰した場合、昨年9月26日のボルシアMG戦以来、約5か月ぶりの本職復帰となる。ELベスト16進出を懸けた大一番で、彼の働きがフランクフルトの勝敗を大きく左右するかもしれない。

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