【U-21日本代表】アジア大会連覇へ、クウェートとの開幕戦に向け準備は万端!

2014年09月14日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

チームの雰囲気、仕上がり具体は上々だ。

1時間半にわたる前日練習を行なったU-21日本代表。チームの雰囲気は上々だ。(C) SOCCER DIGEST

 アジア大会の連覇を目指し、14日(日)にいよいよクウェートとの初戦(@仁川サッカー競技場/19:30キックオフ)を迎えるU-21日本代表が、安山ワー競技場のサブグラウンドで前日練習を行なった。
 
 会場に到着すると、笑顔を見せながら数人でリフティングを楽しむグループがあれば、集中を高めるようにひとりで黙々とストレッチをこなす選手も。それぞれが各々のやり方で、大事な初戦に挑むための準備を進める。
 
 正午ジャスト、練習はスタート。ボールを使いながらのアップ、2対4のパス回しなどで身体を温めた後、すぐにフォーメーション練習に入った。アンカーも加わった最終ラインからのビルドアップでボールを前に運び、前線の選手たちが連動しながらシュートに持ち込む。
 
 続いて、ほぼ5バックの状態で相手に攻め込まれた際のチーム全体の守り方を確認し、最後はセットプレーで練習を締めくくった。手数をかけずに効率良くゴールを奪い、確実に試合を終わらせるという、いわば「手倉森ジャパン」の基本スタイルをおさらいした全体練習の後には、CB陣はロングボールの処理を、原川力ら数人はプレースキックを練習するなど、密度の濃い約1時間30分のトレーニングだった。
 
 練習中は、手倉森誠監督が要所で選手を入念に指導し、選手たちからは直前の秋津キャンプの時よりも声が出ていた印象で、チーム全体が活気に満ちていた。選手村に入り、指揮官は「いろいろと落ち着かない部分はある」と語りながらも、「本来なら整っているものが整っていなくても、それが当たり前だと考え、割り切ってやるしかない。初戦のクウェート戦に向けて集中力が高まるような作業をしていこうと話をした。選手たちもそういう覚悟を持ってくれている。明日を迎えるのが楽しみだ」と自信に満ちた表情を見せた。
 
 CBのスタメン候補の岩波拓也は、「環境に恵まれている日本が、こういう場所でどれだけやれるかは逆に楽しみでもあるし、ここでやれないと上には行けないと思う」と力強く語った。
 
 サッカー競技は大会開幕に先駆けて開催される。手倉森監督はそのことにも触れ、「日本の士気を高めるためにも、重要な役割が我々にはある」と、使命感も口に。連覇への期待もあり、プレッシャーは決して小さくないが、チームの雰囲気や仕上がり具合は悪くない。注目度の高いオープニングゲームで、最高のスタートを切る準備は整ったと言えるだろう。
 
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)
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