敵サポのチャントに乗っかり…「明日の朝にはクビになるぞ」 チェルシーファンが監督解任を要求

2019年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

直近の公式戦10試合で5敗目。

FAカップ5回戦でマンUに敗れ、いよいよ後がなくなったチェルシーのサッリ監督。(C)Getty Images

 チェルシーは2月18日、FAカップ5回戦でマンチェスター・ユナイテッドにホームで0-2と敗れた。批判を浴びるマウリツィオ・サッリ監督は、ますます激しい重圧にさらされている。

 2月10日のプレミアリーグ前節でマンチェスター・シティに0-6と屈辱的な大敗を喫したチェルシー。続くヨーロッパリーグ(EL)のマルメ戦では白星(2-1)を取り戻したが、ユナイテッドに屈したことでふたたびサポーターはサッリ監督に怒りをぶつけた。

 英公共放送『BBC』によると、この日のチェルシーは枠内シュートが前半の11分までに放った2本のみ。カップ戦のホームゲームで無得点だったのは、2018年のリーグカップ準決勝に続き、過去51試合で2度目という。

 なによりチェルシーは、直近の公式戦10試合で5敗も喫している。それ以前の41試合(28勝8分け5敗)と同じ黒星の数だけに、サポーターの怒りが頂点に達しているのも想像に難くない。
 
 実際、サッリ監督の解任を望むファンは多いようだ。『BBC』によれば、この日もチェルシーのサポーターは「サッリ・ボール」への不満を露にし、OBであるフランク・ランパードの就任を要求。「あんたは自分がなにをやっているか分かっていない」と選手交代を酷評し、しまいには「明日の朝にはクビになるぞ」というユナイテッド・サポーターのチャントに加わったという。

 サッリ監督は「状況は分かっている。私が心配するのはファンのリアクションではなく、結果だ」とコメントしたが、識者からも監督交代を予想する声が上がっている。

 チェルシーでもプレーしたクリス・サットンは、『BBC』で「これがチェルシーでのラストゲームだ。彼は終わった」と、24日のシティとのリーグカップ決勝を前にサッリ監督が更迭されると述べた。

「そう予想する理由はたくさんある。本人も言ったように、彼は選手たちをモチベートできていない。適応し、変えていく能力がない。今夜の敗戦で生き残るのはほぼ不可能になった」

 一方、ユナイテッドOBのフィル・ネビルは、「サッリは頑固だ。そして頑固さは解任につながり得る」としながらも、「今は解任すべきじゃないと思う」とし、「リーグカップで優勝すれば、困難から抜け出せるかもしれない」と加えた。

 だがサットンは、「オーナーはこう考えるだろう。リーグで4位以内に入れるだろうか、自信を持ってシティとの決勝に臨めるだろうかとね。だが、現時点でそれは絶対にノーだ」と断じた。

「チェルシーのオーナーは時間を浪費したりしない。それは歴史が示している」

 21日のマルメとのEL決勝トーナメント1回戦第2レグ、そして24日のシティとのリーグカップ決勝で、サッリ監督は指揮を執ることができるだろうか。
 
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