香川、9.13再デビューへ 対戦相手のフライブルクはどんなチーム?

2014年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

元浦和監督のフィンケが大英雄のクラブ。

創立110周年を迎えたフライブルク。このクラブを語るうえで欠かせないのが、元浦和監督のフォルカー・フィンケだ。 (C) Getty Images

 香川真司が再加入したドルトムントは、9月13日のブンデスリーガ3節でフライブルクと対戦する。香川はこのホームゲームで、ドルトムントでの再デビューを飾る可能性が高いが、対戦相手のフライブルクとはどんなチームなのか。
 
 フライブルクは、ドイツ南西部に位置する都市フライブルク・イム・ブライスガウを本拠地とするクラブで、1904年に設立された。今年が創立110周年だ。
 
 フライブルクと言えば、元浦和監督のフォルカー・フィンケを抜きには語れない。1991年から2007年まで16年に渡る長期政権を築いたフィンケは、2部リーグ優勝とブンデスリーガ1部昇格に導き、1部3位、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)出場という輝かしい成功をクラブにもたらしたのだ。
 
 ゾーンディフェンスとプレッシングを採り入れ、ポゼッションをベースとしたフィンケのサッカーは当時としては革新的で、モダンなサッカーを機能させたフィンケはフライブルクのレジェンドとして語り継がれている。
 フィンケのDNAはいまもクラブに息づいており、在任4年目のクリスティアン・シュトライヒ現監督の下でもショートパス主体のポゼッションサッカーを志向する。
 
 昨シーズンはラスト10試合で5勝2分け(3敗)と巻き返し、14位で残留を果たした。もっとも、その勢いを継続できるかは分からない。
 
 懸念されるのは、GKオリバー・バウマン(ホッフェンハイムへ)、CBマティアス・ギンター(ドルトムントへ)という二枚看板を失った守備陣だ。GKはスイス代表のロマン・ビュルキ、CBはマルク=オリバー・ケンプフやマルク・トレホンといった後釜候補を確保したとはいえ、スケールダウンが否めない。
 
 期待できるのは、主力のさらなる成長。絶対的な得点源のアドミル・メーメディ(スイス代表)をはじめ、右SBのオリバー・ゾルク(ドイツ代表)、左SBのクリスティアン・ギュンター(ドイツ代表)、アタッカーのフェリックス・クラウス(ドイツU-21代表)ら伸び盛りの精鋭たちが名伯楽シュトライヒの下、もう一皮剥けるようだと面白い。
 
 ただ、開幕から1分け1敗で、14位と低調なスタート。2試合で1失点と懸案の守備陣が健闘しているのは好材料だが、いまだノーゴールの攻撃陣が不安を覗かせている。
 
 そんなフライブルクに対し、ドルトムントは現在8連勝中。香川にとっても、過去3度の対戦で2アシストをマークしている相性のいい相手だ。
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