ジダン招聘も取り沙汰されるチェルシーが、指揮官サッリに突き付けた“最低ノルマ”とは?

2019年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「カラバオカップ優勝は評価対象とならない」

もはや待ったなしの状況のサッリ監督。シティ戦大敗のショックからチームを立て直せるか。(C)Getty Images

 日曜日のプレミアリーグ第26節でマンチェスター・シティを相手に衝撃の0-6大敗を喫したチェルシー。リーグ順位が4位から6位に転落し、マウリツィオ・サッリ政権の根幹が揺らいでいる。

 英大衆紙『The Sun』は、クラブが前レアル・マドリー監督のジネディーヌ・ジダン招聘に本腰を入れたと報道。チームは週明けの月曜日にFAカップ5回戦をマンチェスター・ユナイテッドと、その6日後の日曜日にカラバオカップ(リーグカップ)決勝でふたたびマンCと対峙するが、その結果いかんでは政権交代もあり得ると予測している。

 一方で、高級紙『The Times』は異なる見解を示した。あくまでクラブ首脳は今シーズンいっぱいまでの政権継続を前提に考えているという。そのうえで、サッリ監督に"最低ノルマ"を課したようだ。

「木曜日のヨーロッパカップ(ラウンド・オブ32)、マルメ戦を前に、サッリとクラブ会長であるブルース・バックが会談した。そこでバック会長はあらためて『プレミアリーグでの4位以内』を厳命したのだ。つまりはチャンピオンズ・リーグの出場権獲得が、来シーズンも指揮を執るための最低条件ということになる」

 
 現在4位のマンUとの差は、わずかに1ポイント。3位のトッテナム・ホットスパーとは10ポイントの差があり、なかなか詰めるのは難しいだろう。最後の椅子は5位アーセナルとの三つ巴となる公算が高い。

 加えて同紙は「カラバオカップの優勝は評価対象とはならないだろう」としたうえで、「4位以内を達成できなかったとしても、ヨーロッパリーグ制覇が達成できたなら、続投の線は残る。チャンピオンズ・リーグ本戦に進めるという点で変わりはないからだ」と伝えている。

 この1か月の大きな躓きによって急速に立場が危うくなっているイタリア人指揮官。いずれにせよ、当面は崖っぷちの状況が続きそうだ。
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