「良い選手たちはいるが…」 プレミア往年の名GKシュマイケルが考える低迷レスターの問題点は?

2019年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

レスターの守護神となった愛息の去就も語る!

息子キャスパー(右)の所属するレスターへ辛辣な言葉を寄せたのはP・シュマイケル(左)だ。※写真は1994年の写真 (C) Getty Images

「奇跡」と謳われたプレミアリーグ制覇から3年。レスターは「退屈だ」と言われるまでのチームに成り下がってしまったようだ。

 クロード・ピュエル監督の下でスタートした今シーズンのレスターは、開幕から低調なパフォーマンスが続いている。就任2年目のフランス人監督の志向するポゼッションスタイルは、ジェームズ・マディソンらを中心とするチームに定着してきたが、ダイナミズムでは、2015-16シーズンの栄光のチームからは程遠い。

 直近の公式戦6試合で5敗を喫しているレスターに対し、サポーターも「退屈だ」という声を日増しに強めており、ピュエル解任論を提唱する英メディアも少なくない。

 そんななか、元マンチェスター・ユナイテッドの守護神で、レスターの正GKを務めるキャスパー・シュマイケルの父であるピーター・シュマイケルは、英紙『Mirror』で愛息が所属するチームがなぜ不振に陥っているかをズバッと指摘した。

「レスターには、良い選手がいる。けれど、その選手たちから最高の力を引き出せる監督がいないんだよ。もしも、それら全てが整理されたらどうなるだろう……。これがどんな意味を持つ話なのかは皆さんのご想像にお任せするが、レスターには5位くらいには入れる力があるよ」

 現役時代に名将アレックス・ファーガソンの指揮するユナイテッドの一員としてプレミアリーグ屈指のGKとして名を馳せ、酸いも甘いも経験してきたP・シュマイケル。それだけに、レスターへの辛辣な言葉には説得力がある。

 さらにP・シュマイケルは、ピュエルとの不仲も噂される息子の去就についても、持論を述べている。

「キャスパーも、他の選手と同じように挑戦したがっているよ。だけど、彼はヨーロッパ全体を見てはいないと思う。イングランドとプレミアリーグを愛しすぎているからね。ただ、それは自分を難しくする可能性もある。(去就については)慎重に選ぶべきだ」

 現地時間2月10日に行なわれたトッテナム戦(プレミアリーグ第26節)でも1-3と敗れたレスターは、順位も開幕当初につけていたヨーロッパリーグ出場圏の5位から勝点18差の12位と、大きく落ち込んでいる。

 今後も現在のような状態が続き、残留争いに巻き込まれることになれば、解任もありえなくはないだけに、ピュエルにとっても、P・シュマイケルの指摘は何とも耳の痛い話だろう。

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