今季の助っ人は豊作?J1を席巻しそうな注目のブラジル人新戦力4選

2019年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

レアンドロ・ダミアン以外にも実力者が…

左からブルーノ・メンデス、レアンドロ・ペレイラ、ジョアン・シミッチ、マルコス・ジュニオール。(C)Getty Images

 2月22日に開幕するJ1リーグ。注目ポイントのひとつは、今季から参戦する助っ人たちだろう。果たして彼らの実力は? Jリーグを席巻しそうなブラジル人選手4名をセレクトした。

●レアンドロ・ダミアン(川崎/FW)
「ロンドン五輪得点王」「元ブラジル代表」という豪華な経歴を持つレアンドロ・ダミアンは、屈強なフィジカルと足もとの上手さを持つ典型的なストライカーである。
 
 もっとも、その経歴は一風変わっている。近年のブラジルサッカー界では育成年代から名門クラブで過ごす選手は少なくないが、L・ダミアンはストリートサッカー育ち。2010年にインテルナシオナルでデビュー後、ブラジル代表とロンドン五輪の双方でエースストライカーとして期待されて来た逸材で、14年のブラジル大会でも「9番」候補の最右翼だった。
 
 しかし13年のコンフェデ杯直前に負傷し、代表を離脱。以後は、ブラジル代表にも縁がなく、所属クラブでも不振に陥る。様々なクラブを転々とし、低調なパフォーマンスに終始。かつての輝きは消え失せたかに見えたが、昨年は古巣のインテルナシオナルで全国選手権で計10得点を挙げた。

 復活の兆しを見せた元ブラジル代表のパワフルさは、川崎のパスサッカーに新たなエッセンスをもたらすはず。前線で戦う献身性もJリーグ向きだ。

●ジョアン・シミッチ(名古屋/MF)
 名門サンパウロの下部組織育ちで、U-21ブラジル代表まで上り詰めた元エリートだ。同じくサンパウロの下部組織で育ったアデミウソンとは、世代別のブラジル代表でもプレーした経歴を持つ。サンパウロではブレイクしきれなかったが、左利きの大型ボランチでスケール感溢れるプレーが魅力だ。フィジカルを活かしたボール奪取からの展開力は一級品。ロングパスの精度は極めて高く、ジョーとのホットライン形成も期待できそうだ。
 
●ブルーノ・メンデス(C大阪/FW)
 今季のC大阪の明暗を握ると言っても過言でないブラジル人ストライカー。17歳でU-20ブラジル代表でも活躍するなど、10代当時からゴールマシーンとして稼働した。プロの世界では大成しない早熟のアタッカーも決して珍しくないブラジルにあって、B・メンデスはしたたかに生き抜いて来た。様々なクラブを転々としつつ、グラアニに所属した昨季は全国選手権2部で9得点。近年ブラジルのトップシーンで活躍していないだけに過度の期待は禁物だが、トップ下もこなすなど周囲を活かす技術は水準以上だ。エゴイストではないスタイルも好材料になる。
 
●マルコス・ジュニオール(横浜/FW)
 近年、下部組織に定評あるフルミネンセ育ちで、周囲を活かすセンスとシュート力を併育んだ。フルミネンセ時代はサイドが主戦場。足もとでボールを受けるのを好み、ペナリティエリア内でのシュートパターンと左右両足でのフィニッシュは秀逸だ。ただ、海外でのプレー経験がないために、現在の横浜の特殊なスタイルへのフィットが課題になりそう。丸刈りの風貌からブラジル時代、ドラゴンボールのキャラクター「クリリン」を愛称に持ち、ゴール後には『かめはめ波』のゴールパフォーマンスも注目だろう。
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