「彼は動く壁」 長谷部誠、ライプツィヒ戦でもチーム最高評価を獲得! 専門誌の平均採点でDF部門の首位を独走!!

2019年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ライプツィヒの猛攻を凌ぎ、無失点に抑える

ポストプレーも得意とするポウルセンに仕事をさせないマークぶりで、長谷部はライプツィヒの攻撃の芽を摘み取っていた。 (C) Getty Images

 フランクフルトで好調を維持している長谷部誠。スコアレスドローに終わったブンデスリーガ第21節のRBライプツィヒ戦でも、守備での活躍が認められ、ドイツの老舗サッカー専門誌『kicker』、地元紙『Bild』がそろってチームトップタイ評価の「2」をつけた。(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)

 昨夏のロシア・ワールドカップを最後に日本代表からの引退を表明し、クラブでのプレーに専念。リベロとして、アディ・ヒュッター監督から全幅の信頼を寄せられている。

 指揮官は試合後の会見で、ドイツ代表のティモ・ヴェルナーとデンマーク代表のユスフ・ポウルセン(共に今シーズン14ゴール)という強力な2トップを擁するライプツィヒを相手に無失点で乗り切った展開に、「DF陣を褒めなければならない」と語った。

 そして、ライプツィヒを1月20日のドルトムント戦以来4試合ぶりとなる無得点に封じ切った、長谷部を含む守備陣を絶賛した。

「マコト・ハセベ、マルティン・ヒンターエッガー、エバン・エヌディカ、ジェルソン・フェルナンデス……彼らの活躍なくして、今日の結果はありえなかった。なかでも、CBのふたり、ヒンターエッガー、エヌディカにとっては非常に素晴らしい日であっただろう。

 そして、彼らを上回る働きを見せていたのが、リベロの長谷部だ。本当に傑出した選手であり、最高のプロフェッショナル。だからこそ、35歳になった今でもプレーできている」

『kicker』が今シーズンの長谷部に「2」の高採点をつけることはもはや珍しくなく、平均値「2.70」はDF部門でトップ。2位のヴィリ・オルバン(ライプツィヒ)を「2.92」を大きく引き離している。また、全選手の中でも7位。フランクフルトでは、トップの平均スコアとなっている。

 また『Bild』は、「(82分の)スライディングでクリアし損ねた場面を除き、この日本人はまるで"動く壁"のようだった。ライプツィヒがゴールに迫るたび、そこに立ちはだかった壁だった」と評している。

 フランクフルトは現地時間2月14日、ヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメント1回戦でウクライナのシャフタール・ドネツクとアウェーで戦う。その3日後には、現在リーガ3位のボルシアMG、さらに来週木曜日にはELのリターンマッチ、そして週末のハノーファー戦と連戦が続く。

 チームとしては、現リーガ得点ランキング首位のルカ・ヨビッチら前線の不発が懸念材料ではあるが、不動のリベロとなった長谷部を中心とした守備陣が、どんなプレーを披露できるかに期待がかかる。

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