ビッグヒットが続くユベントスの「フリー補強」史。19年夏に入団決定のラムジーははたして…

2019年02月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピルロやポグバらの系譜に連なることができるか?

来夏にフリーでユーベに移籍することが決まったラムジー(左)。同じくフリー入団だったピルロ(右上)やポグバ(右下)らのようにタイトル獲得に貢献できるか? (C)Getty Images

 ユベントスは2月11日、アーセナルに所属するウェールズ代表のアーロン・ラムジーが来シーズンから加入することを発表した。ラムジーは11年を過ごしたアーセナルを契約満了で退団する。つまりユベントスは、フリーで獲得したかたちだ。

 イタリア王者が移籍金を支払うことなく、ビッグネームを手に入れたのは、もちろんラムジーが初めてではない。むしろ近年は、この"フリー補強"を次々にヒットさせている。
 
 イタリア衛星放送『Sky Sport』は同日、ユーベがこれまでフリーや安価で獲得してきた選手たちを紹介。なかには、ルッシオのような例外もあるが、多くの選手がタイトルの獲得に寄与している。

 はたしてラムジーは、先達たちに続くことができるのか。初めて英国の外でプレーするウェールズ代表MFの来シーズンに注目だ。

◆ネト
2015年、フィオレンティーナからフリーで加入。2シーズンを過ごし、いずれも国内2冠に貢献した。ジャンルイジ・ブッフォンという高い壁に阻まれ、出場は22試合にとどまったが、そのうち13試合でクリーンシートを達成した。17年夏に600万ユーロ(約7億8000万円)でバレンシアに移籍。

◆ダニエウ・アウベス
2016年、バルセロナからフリーで加入。33試合に出場し、6得点を記録した。スクデットとコッパ・イタリアの2冠に加え、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝進出にも貢献したが、1シーズンでフランスに去っている。

◆アンドレア・バルザーリ
2010年1月に30万ユーロ(約3900万円)という破格の安さでヴォルフスブルクから加入。以降、278試合に出場し、スクデット7連覇をはじめとする数々のタイトル獲得に貢献してきた。

◆ルッシオ
2012年夏にインテルから加入。だが、アントニオ・コンテの下で4試合出場とインパクトを残せず、半年でサンパウロに移籍した。

◆アンドレア・ピルロ
2011年にミランからフリーで加入。164試合で19得点・38アシストを記録し、現在の黄金期の礎を築いた。4年連続リーグ優勝や2度のコッパ・イタリア、スーパーカップ優勝を経て、2015年に退団。ニューヨーク・シティに移籍した。

◆サミ・ケディラ
2015年にレアル・マドリーからフリーで加入。中盤の大黒柱として124試合に出場し、2月10日のサッスオーロ戦でユーベ通算21ゴール目をマークしている。加入以降、3年連続で国内2冠。

◆エムレ・ジャン
2018年夏、リバプールからフリーで加入。甲状腺の問題による戦列離脱もあったが、22試合に出場して2得点を挙げている。

◆ポール・ポグバ
2012年にマンチェスター・ユナイテッドからフリーで加入。178試合で34得点を記録し、4年連続リーグ優勝などに貢献した。2016年に1億ユーロ(約130億円)でユナイテッドに復帰。財政面では最大のヒットだったと言えるだろう。

◆キングスレー・コマン
2014年にパリ・サンジェルマンからフリーで加入。出場は15試合にとどまったが、その才能に目をつけたバイエルンに移籍し、ユーベには2800万ユーロ(約36億4000万円)がもたらされた。

◆フェルナンド・ジョレンテ
2013年、アスレティック・ビルバオからフリーで加入。2シーズンで92試合に出場し、27得点をマーク。2年後にセビージャへ移籍した。
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