28年ぶりの衝撃の大敗! 落胆のチェルシー監督「申し訳ないと言うしかない」「進退はクラブに聞いて」

2019年02月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

2019年突入後は6試合で13失点

敵地でシティに惨敗を喫したチェルシー。アグエロにハットトリックを許すなど守備力の低下が顕著に。(C)Getty Images

 衝撃的な黒星だ。チェルシーは2月10日、プレミアリーグ第26節でマンチェスター・シティに0-6と大敗した。

 前半だけで4ゴールを献上したチェルシーは、セルヒオ・アグエロにプレミアリーグ最多タイとなる11度目のハットトリックを許して完敗。マウリツィオ・サッリ監督は試合後、握手しようと歩み寄るシティのジョゼップ・グアルディオラ監督に目もくれずロッカールームへ向かった。

 英公共放送『BBC』によると、チェルシーはノッティンガム・フォレストに0-7で敗れた1991年4月以来となる大敗。また、アウェーでは前回のボーンマス戦でも0-4で敗れており、2試合連続で4失点以上を喫したのは1990年12月以来のことだ。

 1月19日のアーセナル戦でも0-2と敗れているチェルシーは、2019年に入ってプレミアリーグの6試合で13失点と、フルアム(15失点)に続くワースト2位。2018年の20試合(16失点)と比べれば、守備が崩壊しているのは一目瞭然だ。
 
 チェルシーDFのセサル・アスピリクエタは、「僕のキャリアにおいて最悪の夜のひとつだ」とコメント。「どうしてこうなったのかを説明するのは難しい」と落胆した。

「僕らは失点し過ぎている。これは受け入れられないことだ。ファンには謝罪しかない」

 それは指揮官も同じ気持ちだろう。サッリ監督は、「アウェーでのここ3試合は非常に悪いプレーをしている。申し訳ないと言わなければならない」と続いている。

「今週の感触は本当に良かったんだ。練習やミーティング、ウォームアップは良かった。ただ開始直後に失点しては、素晴らしいサッカーをするシティのような相手と戦うのは非常に難しい。モチベーションは良かったんだ。だが、試合に踏みとどまり、挽回することができなかった」

 勝点でアーセナルに並ばれ、6位に転落したチェルシー。当初は内容と結果が伴って評価されていたサッリ監督だが、今では解任危機が騒がれている。

 進退問題に関して心配しているか問われると、サッリ監督は「分からない。私が心配するのはクラブのことではなく、パフォーマンスのことだ。(進退については)クラブに聞くべきだよ」と答えた。

「私は分析し、理解したいと思っている。ベストを尽くすし、それは選手たちも同じだ。今はただ、申し訳ないと言うしかない」

 グアルディオラ監督からも絶賛されるなど、大きな期待を背負ってチェルシーの監督に就任していたサッリは、今後もロンドンで冒険を続けることができるのか。

 ヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦のマルメ戦、マンチェスター・ユナイテッドと対戦するFAカップ5回戦、そして24日のシティとのリーグカップ決勝で真価を問われることになりそうだ。

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