フローニンヘンの堂安律が“復帰戦”にフル出場し連勝に貢献! 新加入の板倉滉はベンチ入りも出番なし

2019年02月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

強豪フィテッセに大金星で15位から順位を3つ上げる

ブランクを感じさせないプレーで勝利に貢献した堂安。新加入組とのコンビが熟成されればさらに上位も狙えそうだ。(C)Getty Images

 現地時間2月10日に実施されたエールディビジ第21節、15位フローニンヘンと5位フィテッセの一戦は、2-1でホームのフローニンヘンが勝利した。

 フローニンヘンの日本代表MF堂安律はスタメン出場を果たし、この冬にマンチェスター・シティからのレンタルという形で加わった板倉滉はベンチスタートとなった。

 アジアカップから戻ってこれが最初の試合となった堂安は、4-4-1-1システムの右MFで出場。10分には華麗なタッチで右サイドを切り崩し、決定機を生み出すなど、長くチームを離れていたことによるブランクは感じさせなかった。
 
 フローニンヘンに先制点が生まれたのは、13分だった。左の大外でボールを受けたドイツ人SBのティム・ハンドベルガーがゴール前にグラウンダーのクロスを送り込み、この冬にアヤックス・ユースから加入した20歳のFW、カイ・シールハイスが左足で流し込んだのだ。

 雨の中行なわれた試合は、その後もホームのフローニンヘンのペースで進んだが、34分、カウンターから左サイドを破られ、フィテッセFWウサマ・ダルフィルのゴールで追いつかれる。

 スコアは1-1。復帰戦を勝利で飾りたい堂安は、75分にみずから鋭いドリブルで右サイドを突破し、右足でフィニッシュ。その4分後には2対1の数的優位の場面を作ったが、1月にフェイエノールトから加入したモ・エル・ハンクリとのコンビが合わず、チームに2点目をもたらすことはできなかった。

 フローニンヘンはその後も再三フィテッセ・ゴールを脅かすが、ラストパスに精度を欠き、ネットを揺らすことができない。次第にプレーには焦りも見られるようになった。

 だが91分、それまでひとり噛み合っていなかった途中出場のエル・ハンクリが、大仕事をやってのける。左からドリブルで持ち込み、思い切りよく振り抜いた右足でニアサイドを破ったのだ。

 そしてまもなく試合終了の笛。堂安がフル出場を果たしたフローニンヘンは、今シーズン2度目となる連勝を飾り、12位まで順位を上げている。

 フローニンヘンの次節の相手は、現在3位につける強豪フェイエノールト。今シーズン初の3連勝がかかる一戦だけに、堂安のさらなる活躍、そして出場すれば欧州デビューとなる板倉にも期待したいところだ。
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