イラン代表の次期指揮官に“W杯準優勝監督”が急浮上!「4年契約が成立目前」とも

2019年02月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

サウジ、豪州の代表監督を歴任して──

イラン代表監督の次期有力候補に浮上したファン・マルバイク氏(右)。就任の運びとなれば、義理の息子であるファン・ボンメル氏(左)もコーチとして参画か。(C)Getty Images

 先のアジアカップ2019準決勝で、森保ジャパンと丁々発止のバトルを繰り広げたイラン代表。0-3の完敗を喫したとはいえ、タレント力と組織力は疑いなくアジアトップレベルで、すでに意識はカタール・ワールドカップ予選に向けられている。

 日本戦の敗北を受け、記者会見で「勇退」をほのめかしたのがポルトガル人のカルロス・ケイロス監督である。イラン代表を歴代最長の8年に渡って指揮し、その間にチームを2度のワールドカップに導くなど確かな手腕を発揮した。近日中にコロンビア代表監督就任が正式発表されるとの報道もあり、イラン国内の関心はもはや「誰が次の監督となるのか?」に移っている。

 そんななか、サウジアラビアからニュースが飛び込んできた。同国の著名なスポーツジャーナリストであるサード・アル・ハーシー氏が自身のツイッターに「イラン・サッカー協会が次期監督を決めたようである。4年契約が成立目前だ」と投稿。その人物とは、元オランダ代表監督で前オーストラリア代表監督のオランダ人、ベルト・ファン・マルバイク氏である。

 
 かつて小野伸二がフェイエノールトに在籍していた当時の監督で、2001―02シーズンにUEFAカップで優勝。その後、2010年の南アフリカ・ワールドカップでオランダ代表を準優勝に導き、ハンブルガーSVでの指揮を経て、15年9月にはサウジアラビア代表監督に就任した。ロシア・ワールドカップ最終予選では日本と同組で鎬を削り(1勝1敗の戦績)、見事に本大会行きの切符をもたらしたのである。だが出場決定直後に同国政府およびサッカー連盟との軋轢を告白し、なんと突然の辞意表明、本大会ではオーストラリア代表を率いた。

 ワールドカップ後はフリーの身だった名将ファン・マルバイク。はたして、ふたたび中東の地に舞い戻るのだろうか。ここ数日の動向が注目される。
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