苦戦を強いられた理由は2失点だけではない。大迫勇也が明かす混乱に陥った前半の舞台裏|アジア杯

2019年02月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

相手の布陣を読めず、前線からのプレスが機能不全に

チームリーダーとして自身の力量不足を嘆いた大迫。この敗戦を糧とし、今後に生かせるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[アジアカップ・決勝]日本 1-3 カタール/2月1日/ザイード・スポーツシティ・スタジアム
 
 鮮烈なオーバーヘッド弾に強烈なミドル。日本は前半に叩き込まれたふたつのスーパーゴールでゲームプランを崩された。相手の運動量が落ちた影響で、後半は攻撃の時間帯が増加。69分に南野拓実の得点で1点差に迫った。だが、83分にビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)によって吉田がハンドを取られ、PKで失点。年明けから始まった日本の冒険は準優勝で終わりを告げた。
 
 中3日の日本と中2日のカタール。そうした状況を踏まえ、戦前の予想は日本有利の見方も少なくなかった。では、なぜ求めていた結果は掴めなかったのか。試合後、大迫勇也が敗因について口を開いた。
 
「修正はできたのですが、0-2になってからだったので遅かった」

 大迫が指摘したのは2失点を喫するまでの内容だ。
 
「相手が4バックか5バックか。どう来るか分からない状況で、自分たちが後手に回ったのは事実。そこは本当に反省しないといけない」
 

 最終ラインをどう組んでくるのか。日本はカタールの布陣を読み切れず、試合の入りから混乱に陥った。その結果、高い位置からのプレスがハマらず、探っている間に2失点。「プレッシャーの掛け方は一番ハマらなかった。サイドがずっと数的優位な状況で、そこで真ん中に人数が足りない状況が起こってしまった」と、大迫は守備の修正を図れなかった点を悔やんだ。
 
 相手の布陣が読めないゲームは往々にしてある。だからこそ、大迫は言う。
 
「アジアの中では勝っていくチーム力はあるけど、アジアの他の国も力を付けてきているのも事実。僕自身ももっともっとレベルアップしないといけないし、チーム全体として勝ち切れるようにならないといけない」
 
 大迫はカタール戦を教訓とし、勝ち切れるチームになると誓って大会を去る。

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