浅野拓磨、新体制の初陣で5試合ぶり先発出場! しかしハノーファーは3失点で4連敗…

2019年02月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻めてもフィニッシュまで持ち込めず…

久々の先発出場も、決定的な仕事は見せられず、途中交代となった浅野。しかし、相手に脅威を与えるプレーは幾つかあった。やはり、スピードこそが彼の最大の武器だと言えよう。 (C) Getty Images

 2月1日(現地時間)、ブンデスリーガ第20節が行なわれ、ハノーファーは0-3でRBライプツィヒに敗れた。

 前節、ドルトムントに1-5で敗れて3連敗を喫し、ブライテンライター監督が解任されるとともに、後任にドル監督を迎えた17位ハノーファーが、ホームで4位ライプツィヒと対戦した一戦。浅野拓磨は前節で怪我から回復して4試合ぶりにピッチに立ち、今節は5試合ぶりの先発出場を果たした。

 立ち上がりから攻勢に立ったのはライプツィヒ。2分に好位置で得たFKをハルステンベルクが直接狙って惜しいファーストシュートを放つと、10分にはクロスターマンが右サイドを抜け出して入れたクロスをザビツァーが合わせたが、決定的な一撃はGKエッサーの好反応に阻まれる。

 ボールポゼッションでホームチームを大きく上回るライプツィヒは19分にも、CKからクーニャがバックヘッドで左ポスト直撃という決定機を作る。

 序盤は受け身となったハノーファーだが、2列目右サイドで試合開始を迎えた浅野は最初から積極的な姿勢を示し、4分にはドリブルで突き進んでチームで最初にフィニッシュまで持ち込む。そして途中からは前線の一角にポジションを移し、相手DFラインの裏に抜ける動きの他、効果的なボールの散らしも披露した。

 時間の経過とともにハノーファーも攻撃の頻度を高めていくが、先制ゴールは前半終了間際、アウェーチームにもたらされる。

 42分にも強烈なシュートをエッサーに浴びせて決定機を作ったザビツァーが、45分、ペナルティーエリア内に縦パスを入れると、受けたクーニャが倒されてPKを獲得。これをハルステンベルクがゴール右隅に突き刺し、リードを奪って前半を終えた。

 後半、反撃を狙ってFWウッドを投入したハノーファー。これにより、浅野はポジションを左サイドに移した。

 序盤はホームチームが優勢だったが、すぐにライプツィヒがボールを保持するようになり、ザビツァーのチャンスメイクでクーニャが相手ゴールに再三迫る。

 後半は交互に攻め合うほぼ互角の展開で進むが、ライプツィヒがシュート数を増やしていくのに対し、ハノーファーは敵陣深くまで侵入してもなかなかフィニッシュまで持ち込めない。

 そんななか、63分、ライプツィヒはCKでボールがファーサイドに流れたところをオルバンが頭で押し込み、ゴールネットを揺らす。リードを2点に広げたアウェーチームは、さらに攻め込んで、エッサーの牙城を脅かした。

 ハノーファーは悪い流れを変えるべく、72分に浅野を下げて巨漢FWヴァイダントを投入。後半の浅野は、よく動いてはいたものの、相手ゴールに近いところでの効果的なプレーはほとんど見られずに終わった。

 ライプツィヒが無理をしなくなったことで、ハノーファーが敵陣でボールを持つ時間は長くなるも、相手の要所を締めた守備の前に決定的な場面を作れず、終盤に入って再びライプツィヒが攻撃のギアを上げると、劣勢を余儀なくされる。

 そして85分、再びCKでオルバンにヘディングシュートを決められ、ハノーファーはダメを押された。

 新体制での初陣、良さも見られたものの、結果は3点差での零封負けに終わり、今後の険しい道のりを改めて予感させるものとなった。ハノーファーは次節、9日にホームで久保裕也擁するニュルンベルクと対戦する。
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