仲間がインドで見た景色を知るために――。プロ2年目の瀬古歩夢が描くC大阪経由、U-20W杯行きの道

2019年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「U-17組は一度世界を戦ったので自分も同じ舞台を経験したい」(瀬古)

昨季はU-23の一員としてJ3をメインに戦った瀬古。今年はトップチームで活躍し、U-20W杯出場を自らの足で手繰り寄せる。(C)SOCCER DIGEST

 1月29日から31日までJリーグの新人研修が静岡県内で実施された。社会人としての心構えを学ぶ場に集まったのは、昨年までに受講できなかった者も含む180名の選手たち。そこで多くの講義を受け、プロ選手としての立ち居振る舞いを3日間に渡って学んだ。
 
 多くの講師から様々な知識を学ぶ機会ではあるが、選手にとっては懐かしい顔と再会する場でもある。2017年にインドで行なわれたU-17ワールドカップに出場した選手たちも例外に漏れず、今回の研修で久々に言葉を交わす形となった。
 
 そのなかで、C大阪U-18に所属していた昨年の途中にトップチームとプロ契約を結んだ瀬古歩夢も、かつての旧友と顔を合わせたうちのひとりだ。
 
「今まで代表でともにプレーした仲間もそうですし、ナショナルトレーニングセンターで一緒になった選手もいます。そういう選手たちと一緒にプレーする機会はその場だけでしたが、こういう機会にまた顔を合わせられて嬉しい。ここから切磋琢磨していきたいなと思います」
 
 仲間と何気ないコミュニケーションを取りながら近況を報告し、新たな刺激を受けたようだ。 
 
 早期活躍を誓った瀬古。チームでポジションを掴んで活躍するのも目標だが、今年はもうひとつ目指すべき場所がある。それが5月に開催されるU-20ワールドカップの出場だ。「U-20ワールドカップに出られれば、この先のサッカー人生が良いものになる。そういう経験が今後のサッカー人生にとって大きな意味があるし、まずは代表に選ばれたいという想いも強い。そのためにまずは自チームで試合に出ないといけない」と、世界の舞台で活躍したいと意気込む。
 
 各年代で世代別代表に名を連ねてきた瀬古にとって、ポーランドで幕を開ける2年に1度の大舞台は是が非でも参加したい大舞台である。なぜならば、U-17ワールドカップは本大会行きを有力視されていたものの、負傷でメンバー外になったからだ。「U-17の組は一度世界を戦ったので自分も同じ舞台を経験したい。あのような世界での戦いを経験すれば、また違う景色も見ることができる」と、誰よりも強い想いを持っている。

 待ち焦がれたピッチに立つためには、チームでのポジション争いに勝つことが最短ルート。C大阪の注目株は日の丸を背負うべく、強い決意を持って新たなシーズンに挑む。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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