「ラスト20メートルの彼はスナイパーだ」 ミランのガットゥーゾ監督、いきなり2ゴールの新エースを絶賛!

2019年01月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

本人は謙虚に「まだ始まったばかり」

移籍後初スタメンを飾ったコッパ・イタリアのナポリ戦で2ゴールを奪ったピオンテク。(C)Getty Images

 3日前のデビュー戦も上々の出来だった。そして初スタメンでそれ以上の大きなインパクトを残したのだから、ミラン・サポーターのハートを鷲づかみしたことは間違いない。

 冬のマーケットでジェノアからミランに移籍したクシシュトフ・ピオンテクは1月29日、コッパ・イタリア準々決勝のナポリ戦でスタメンに名を連ね、ドッピエッタ(2得点)の活躍でチームを2-0の勝利に導いた。

 今季のセリエAでブレイクした新星とはいえ、ワールドクラスのストライカーであるゴンサロ・イグアインの代役という重責、そして3500万ユーロ(約45億5000万円)という多額の移籍金の重圧もあり、ピオンテクが初のビッグクラブで活躍できるか懸念する声もあった。

 だが、ピオンテクは本拠地サン・シーロでの2試合でファンを虜にした。まずは26日のセリエA21節のナポリ戦、71分から途中出場すると、ゴールは奪えなかったが(試合は0-0で終了)、随所に好プレーを披露。今後への期待を膨らませると、この日のドッピエッタだ。
 
 ピオンテクは11分、ナポリの守備の乱れを突いて先制点を奪取。データサイト『Opta』によると、ミランに来てから初の枠内シュートをいきなり得点につなげた。

 27分には、ナポリが世界に誇るCBカリドゥ・クリバリを振り切ってのシュートで追加点。30分も経たないうちの大活躍に、サン・シーロは興奮のるつぼと化した。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は試合後、「2点目は彼が生み出したものだ。ラスト20メートルでの彼はスナイパーだね」と、新エースに賛辞を寄せている。

 一方、ピオンテク本人は「準備はできていると言ったとおりだ。こんな夜になることを期待していた」と喜びつつ、「まだ始まったばかりだ」と、セリエA次節のローマ戦に向けて意気込んだ。

「今はローマ戦のことを考えている。僕たちが今日よりもっとうまくやれることを願っているよ。僕も仲間の力を借りてゴールを決めたいと思っている」

 加入後初のアウェーゲームとなるローマ戦でも、ピオンテクはネットを揺らすことができるのか。ひとつ確かなのは、ミラン・ファンが早くもイグアインのことを忘れつつあるということだ。
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