功績大も近年は欠場が多く…コンパニの契約延長についてペップは「感情面」の考慮をクラブに要求

2019年01月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰にでも終わりは訪れる」と言うものの…

ピッチに立てば頼れる存在だが、どれだけプレーできるか……。功労者であるベルギー人DFの去就について、クラブはどのような答を出すだろうか。 (C) Getty Images

 マンチェスター・シティのDF、ヴァンサン・コンパニは、キャプテンとしてチームの黄金期を支えてきた。プレミアリーグ優勝3回をはじめ、FAカップやリーグ・カップも制した経験を持つ。リーダーとしての存在感は計り知れない。
 
 一方で近年のコンパニが、度重なる負傷に苦しんできたのも事実だ。2012年に結んだ6年契約が今シーズンで満了となるコンパニだが、契約延長に向けてフィットネスの問題がネックともいわれている。
 
 実際、今シーズンもコンパニは、昨年11月以降はほとんど戦線から離脱しており、年末年始の連戦こそ先発出場を果たすも、1月3日のリバプール戦で筋肉を負傷してからは、現在まで戦列を離れたままである。
 
 ジョゼップ・グアルディオラ監督も1月28日、コンパニの契約延長について、「彼は素晴らしい選手だが、この5年間、多くの試合に出られなかったというのも現実だ」と述べた。(英公共放送「BBC」より)
 
「だから、クラブが彼の代理人と話し合い、双方にとって最善となる決断を下すだろう。我々は、彼のクオリティーを一切疑っていない。離脱している時、彼の不在を感じる。重要な選手で、我々のキャプテンだ。彼が与えてくれるプラスをもたらせるDFは、世界にもごくわずかしかいない」
 
 自身は交渉に関わっていないというグアルディオラ監督は、「感情面も非常に重要だということを、クラブには分かっていてもらいたい」と、コンパニの多大な功績を考慮すべきと主張する。
 
「決断するのに重要ではないが、それも感じるべきだ。特に、長くここにいて、今のチームを築く助けとなった選手であれば、なおさらだ。クラブには『OK、終わりだ。去ってくれ』などと言ってほしくない」
 
 だがグアルディオラ監督は、「同時に、誰にでも"終わり"は訪れる。だからこそ、私が決めることじゃないと言ったんだ」ともつけ加えた。
 
「以前のヤヤ・トゥーレがそうだったように、コンパニやセルヒオ・アグエロ、ダビド・シルバのようなケースでは、彼らがクラブと話し合って決めることだ」
 
 確かなのは、コンパニがクラブにとって貴重な存在だと、グアルディオラ監督が考えているということだ。指揮官は、「パーソナリティーやピッチ内外でやってきたことなど、様々な点で彼は特別だ」と話す。
 
「5~7つの言語を操り、コミュニケーション力も高い。我々には、彼が必要だ。我々を代表する人間は重要なんだよ」
 
「新しい選手たちや新たな世代のために彼らがやってきたことは、我々がより大きく、より高くしようとしているクラブを築く助けになってきたと言える」
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