原口、浅野の新たな“ボス”、ハノーファーの1部残留に自信! 「安定感と自信を取り戻させる」

2019年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今後に向けて非常に重要な1週間となる」

28日にはさっそく、ドル新監督(写真中央)の下でチームは練習を行なった。浅野(左)は新体制下で、どれだけのチャンスを与えられるだろうか。 (C) Getty Images

 1月27日(現地時間)にアンドレ・ブライテンライター監督を解任したハノーファーは、後任にトーマス・ドルを迎えることを発表し、翌日に就任会見が行なわれた。
 
 8戦未勝利(2分け6敗)で17位まで順位を落としているチームの舵取りを任された52歳のドル新監督は、旧東ドイツ生まれで、現役時代は攻撃的MFとしてハンブルク、ラツィオ、フランクフルト、バーリといった国内外のクラブを渡り歩き、代表チームでは東ドイツ、統一ドイツの両方でプレーした。
 
 2001年に引退して指導者に転じてからは、ハンブルク、ドルトムントを率い、その後はトルコ、サウジアラビア、ハンガリーといった国外のクラブの監督を歴任。昨夏からはフリーとなっていた。
 
 2020年までの契約を交わした新監督は、11年ぶりの母国クラブの監督就任に「準備はできている」と語り、準備時間がないなかでの難しい仕事に対する意気込みなどを、以下のように語った。
 
「世界でもベストなリーグであるブンデスリーガで指揮を執れること、そしてハノーファーを2部降格から回避させるという仕事の機会を与えられたことを喜ばしく思う。今、大事なのは、楽観的にいくことだ。スローガンを掲げるより、実際に動かなければならない」
 
「選手は、自分たちを信じることだ。このクラブには、1部残留を果たせるだけのクオリティーがあると、私は100パーセント確信している」
 
「選手たちは今、助けを必要としている。私は選手としても、このような難しい状況を経験してきた。これは私にとって、アドバンテージになるだろう。チームに安定感と自信を取り戻させ、再び選手たちに彼らのサッカーができるよう、支えていきたい」
 
「特別なものは何ももたらすことはできない」としながらも、自信を垣間見せたドル監督だが、初陣(リーガ20節)の相手は現在4位の強敵RBライプツィヒ。しかも試合は2月1日と、目前に迫っている。
 
「この1週間はとても激しいものになるし、チームにとっては今後に向けて非常に重要な1週間となる」
 
 ハノーファーといえば、原口元気、浅野拓磨が在籍するクラブで、前者は現在、アジアカップに出場しており、後者はようやく負傷から回復してピッチに戻って来たばかり。大きく動き出したクラブのなかで、日本人選手たちが今後、どのような役割を果たすのかも、非常に興味深いところだ。
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