相手エースが苛立つほどの存在感ーー冨安健洋が”アズムン封じのミッションを”完遂!

2019年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「わざわざちょっかい掛けることはしていない」

冨安(16番)はクリーンなプレーでアズムン(右)に応戦。ほとんどの局面で仕事をさせず、チームの勝利に貢献した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[アジアカップ・準決勝]日本 3-0 イラン/1月28日/ハッザ・ビン・ザイード・スタジアム

 日本代表はアジアカップの準決勝でイラン代表と対戦し、苦戦を強いられたものの3-0で難敵を下した。
 
 怪我の影響で2戦目以降はベンチスタートだった大迫勇也が2ゴール。その活躍に誰もが目を奪われた一方でイラン戦を振り返るうえで、欠かせなかった選手がいる。相手の絶対的ストライカー・アズムンを抑えた冨安健洋だ。
 
 ロシアでプレーするイランのエースに対し、冨安は立ち上がりから真っ向勝負。相手の最終ラインから蹴り込まれたロングボールを触らせず、身体を張った守りでほとんど仕事をさせなかった。
 
 思い通りにプレーできない展開に業を煮やしたアズムンは終盤になると、苛立ちを露わにする場面が散見。マッチアップした冨安に抑えられ、感情を不安定にさせたのは明らかだった。
 

 では、いかにして冨安はアズムンを封じたのか。試合後にその質問にぶつけられた若き守備者は、特別な何かを仕掛けたわけではないとした。
 
「イライラさせるとか、わざわざちょっかい掛けることはしていない。自分のプレーだけに集中していました」
 
 いかなる時も自分に与えられた役割をまっとうする。最後まで相手のペースに引き込まれなかった点がイラン戦のハイパフォーマンスに繋がった。
 
 ただ、冨安は自分ひとりで止められたとは考えていない。
 
「前線の選手もボールを取られた後の切り替えを早くしてくれていた。ロングボールのコースも限定してくれていたので、僕だけの力ではない」
 
 周りと上手く連係できた点も"アズムン封じ"のポイントになった。アジア制覇まであと1勝。「次に向けて切り替えていい準備をしたい」と決勝に向けて意欲を示したチーム最年少のCBは、チームメイトとともに自身の仕事を完遂して次も勝利に貢献するつもりだ。

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