「新たな日本のDFリーダーの誕生」「能力は20歳を超えている」海外メディアが冨安健洋を絶賛|アジア杯

2019年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「数年後にはアジア最高のDFになるはずだ」

試合開始直後はイランのスピードに戸惑った様子だったが、その後のアズムンとの1対1もほぼ完ぺきに抑え込んだ。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 アジアカップ2019の準決勝、日本対イランの一戦は3-0で日本が完勝した。

 米スポーツ専門チャンネル『FOX SPORTS』アジア版のケルビン・レオン記者は、対アジア勢に39試合無敗を誇り、今大会無失点を誇っていたイランを日本が破った理由について解説。5つ挙げたポイントのうち、2ゴールを叩き込んだ大迫勇也に並ぶ活躍をしたとして、吉田麻也とコンビを組んで先発したCB冨安健洋を絶賛している。

「日本代表がこの大会で起用されると思われたのは、プレミアリーグ、サウサンプトンの吉田麻也と浦和レッドダイヤモンズの槙野智章のコンビだった。このコンビでの場数はチームとしていくつか踏んでいたはずだが、森保一監督は冨安を起用した。

 その理由はすぐに分かった。吉田の相方として第一候補となった冨安は第1戦はボランチでこの大会をスタートさせたが、その後は吉田とがっちりコンビを組むようになっている。彼の試合を"読む"能力は彼の年齢(20歳)を超えているものであり、吉田や槙野に比べても非常に若いことから、この若者はサムライブルーの未来を担う存在だ。現在はベルギーでプレーしているが、数年過ぎたころには、冨安はアジアで最も優れたディフェンダーへと成長を遂げるだろう」

 事実、アズムンは冨安との吉田の最終ラインに完封され、試合後半には非常に苛立った様子もみせたほどだった。

 一方、「もしイランがアジアカップを獲ろうと考えていたとしたら、ケイロス監督の戦術的な選択肢が不足していたことで叶わなかった。アズムンはグループステージでも素晴らしい活躍をみせたが、唯一の戦術であり、名前が響き渡ったのは彼ひとりだけだ。イランはアジアカップで最も優れたチームだったが、戦術的な意図やオプションが欠けていたように思う」と惜しんだ。

 イランにとって生命線であったアズムンをほぼ完ぺきに抑え込み、先輩である長友からも「規格外」と評された冨安。本大会で不動のCBは、2月1日にドバイで行なわれる決勝戦でも、その実力を発揮できるだろうか。
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