選手権史上に残る激闘を展開した青森山田と尚志が再戦!! 新チームでの初対決の行方は?

2019年01月28日 安藤隆人

高校選抜合宿により両エースは不在のなか、青森山田と尚志が激突!

東北新人大会で青森山田と尚志が対戦。早くも新チームでの再戦となった。写真:安藤隆人

 1月12日。埼玉スタジアムは大熱戦の舞台となった。青森山田vs.尚志の『東北勢対決』となった選手権準決勝は、3−3という壮絶な打ち合いの末に、PK戦で青森山田に軍配が上がった。
 
 あの激戦から15日後の1月27日。新チームとなった両者が再び相まみえた。東北新人大会の準決勝で激突した両者は、青森山田はMF武田英寿、尚志はFW染野唯月という両チームのエースが日本高校選抜合宿のため不在だったが、新チームを担うタレントたちがハイレベルな戦いを演じた。

 青森山田は前半から前線からのハイプレッシャーを仕掛けて尚志を押し込むと、FW田中翔太、浦川流輝亜と金賢祐の2シャドーが素早い連携で積極果敢にアタッキングエリアで仕掛けた。20分、青森山田は左CKを得ると、MF古宿理久のキックをCB箱崎拓がヘッドで合わせて先制に成功する。

 これで勢いに乗った青森山田は、23分にMF得能草生がループシュートを放つが、これは相手GKのファインセーブに阻まれる。25分にも田中がワンツーで抜け出し、折り返しを浦川が狙うがミートせず。前半はチャンスを多く作り出し、1−0で折り返した。
 
 しかし、後半は一転して尚志のペースになった。佐々木成也と新川祐太朗のダブルボランチを軸に中盤でボールを繋いでから、両ワイドに展開すると、試合開始早々にFWから左サイドハーフにポジションを移した伊東新之助、左サイドハーフから右サイドハーフに移ったMF菅野稜斗が果敢に仕掛けた。さらに伊東とFW新庄陽大のコンビネーションが冴え、素早いパス回しとサイド突破からチャンスを作り出した。

 しかし、「初戦で2失点(山形中央に4−2)をして、守備の立て直しが重要だった」と武田に代わってキャプテンを務めた浦川が語ったように、初戦の反省を活かした青森山田の守備は堅かった。特に三國ケネディエブス(アビスパ福岡)から背番号5を引き継いだ、優勝メンバーのCB藤原優大がディフェンスリーダーとして存在感を放った。対人の強さとカバーリングで守備組織を統率し、最後までゴールを割らせる事は無かった。

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