ミルウォール、FAカップで番狂わせ演じるも…ピッチ外でファンが騒動を乱発! リネカーはトイレで盗撮被害に

2019年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

“悪名高き”集団がやっぱり起こした騒動

会心の勝利を喜び合うミルウォールの選手たちだったが、その裏ではサポーターが問題を起こし…。 (C)REUTERS/ AFLO

 現地時間1月26日、イングランドではFAカップ4回戦が行なわれ、チャンピオンシップ(英2部)19位のミルウォールが、プレミアリーグ11位のエバートンに3-2で勝利する番狂わせを演じた。

 試合は取って取られての熾烈な攻防を見せた。43分にエバートンに先制点を叩き込まれたミルウォールだったが、前半アディショナルタイム2分にFKからリー・グレゴリーが押し込んで同点とすると、72分に勝ち越された3分後、またもFKから今度はジェイク・クーパーが流し込んで再び試合を振り出しに戻した。

 そしてドラマが待っていたのは、後半アディショナルタイム4分だ。

 残り時間もあとわずかのところで、三度、敵陣でFKを獲得したミルウォールは、すかさずロングボールをエリア内に供給。これを長身CBのショーン・ハッチンソンがヘディングでゴール前に落とすと、最後はマレイ・ウォレスが豪快に蹴り込んで逆転弾を決めたのだ。

 エバートンに圧倒的に試合を支配されながらも、伝統的な「キック・アンド・ラッシュ」スタイルで快哉を叫んだミルウォールのジャイアントキリングは、他会場でプレミアリーグ勢が順当に勝ち進むなか、大きな話題を提供することとなった。

 ただ、単純に事が済まないのも、昔からフーリガン気質の強いサポーターを持つミルウォールらしい部分でもある。事実、ピッチ外では問題が多発していた。
 
 まず、最初の騒ぎは試合前に起きていた。ロンドンの南に位置する本拠地ザ・デンの近郊にあるサレーキーズ駅周辺で一部のサポーター同士が衝突。負傷者も出るなど、警察沙汰の騒動が起きていた。

 英紙『The Sun』などによれば、試合会場に向かうエバートン・サポーターが、駅近くにあったパブを占拠していたミルウォール・サポーターの前を煽るかのように、応援歌を熱唱しながら横断したことが事件の発端となったとのこと。そしてこの騒動では20歳の男性がナイフで顔に切り傷を負ったことも報告されている。

 また、スタジアム内で被害に遭った者もいる。それは元イングランド代表FWのガリー・リネカーだ。

 この日、英衛星放送『Sky Sports』での解説のためザ・デンに訪れていたリネカーは、何とトイレに入った際に盗撮の被害にあったことを自身のツイッターで赤裸々に告白した。

「それは初めての経験でした。ホストを務めていた試合でトイレに行ったら、ミルウォールのサポーターが、私が用を足しているところを携帯で撮っていたんだ。SNSで晒されないことを願っているけど、身の毛もよだつ経験だった」

 エバートンから会心の勝利を手にしたミルウォール。それだけに勝利を台無しにしかけない愚行の数々をピッチ外でサポーターたちが起こしてしまったのは残念でならない。

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