3か月で職を追われたアンリ、受け取る違約金の額が凄い? モナコにとっては大きな出費に…

2019年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジャルディムにも多額の違約金を支払ったモナコ

期待された成績を残せず、モナコを追われることになったアンリ。この早期解任劇は彼の監督キャリアの汚点となりそうだ。 (C) Getty Images

 あまりにも早すぎる解任が話題となっている。

 現地時間1月24日、フランス、リーグ・アンのモナコはティエリ・アンリを職務停止としたことを発表。事実上の解任となった。

 アンリが現役時代の古巣でもあるモナコにカムバックしたのは、昨年10月13日。成績不振に陥っていたレオナルド・ジャルディム前監督の後を継いで就任したのだ。ベルギー代表でのアシスタントコーチ経験や解説業に勤しんでいた時代に見せていた知見の深さから、その手腕は大いに期待を集めた。

 だが、リーグ・アンの12試合で2勝3分7敗と戦績は振るわず…。米国のスポーツ・メディア『ESPN』によれば、内部からはアンリへの不満も続出していたようで、主力DFのカミル・グリクを含む一部の選手たちが経営陣に対し、そのメソッドや戦術についての問題点を指摘。解任は避けられない状況になっていたようだ。
 
 なお、モナコはアンリ解任の2日後に「我々はレオナルド・ジャルディムとともに、この危機を克服することができると信じている」とジャルディムの再招聘を発表。降格圏に瀕しているチームは迷走を続けている感が否めない。

 そんなモナコをわずか3か月でお払い箱にされたアンリだが、フランス紙『Nice Martin』によれば、3年契約を全うすることが叶わなかったため、クラブからはそれ相応の違約金が支払われることになっているという。その額は1000万ユーロから最大1500万ユーロ(約13億円から約19億5000万円)と高額だ。

 さらに同紙によれば、モナコはジャルディムを昨年10月に解任した際にも、800万ユーロ(約10億4000万円)の違約金を支払っており、負担の大きい予想外の出費が続く形となった。

 何はともあれ、ジャルディムの下で浮上を目指すことを決断したモナコ。現在19位ながら自動残留圏内の17位との勝点差はわずかに「3」と希望はある。はたして彼らは、この苦境から脱することができるのだろうか。
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