神戸は獲得失敗…ウルグアイ代表DFカセレスの3度目のユベントス入団が正式決定!

2019年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ユーベにとっては理想的な補強に。

クラブでは4か国を渡り歩き、ウルグアイ代表としても3度のワールドカップ出場を経験したベテランのカセレスは、ユーベ復帰を決めた。 (C) Getty Images

 現地時間1月29日、ユベントスはラツィオからウルグアイ代表DFのマルティン・カセレスを半年レンタルで獲得したことを発表した。レンタルフィーは60万ユーロ(約7800万円)となっている。

 現在31歳のカセレスは、CBとSB、WBを起用にこなす利便性と南米出身らしい執拗なハードマークが真骨頂のDF。バルセロナからのレンタル移籍で加わっていた2009-10シーズン、そして2012年1月から5シーズンにわたってユベントスに在籍した実績を持っている。今回が実に3度目のビアンコネーロ入りだ。

 モロッコ代表DFメディ・ベナティアのカタールのアル・ドゥハイルへの移籍が正式決定していたユーベにとって、今冬のマーケットではDFの補填がポイントの一つに。後釜にはブルーノ・アウベス(パルマ)はアンドレアス・クリステンセン(チェルシー)など複数の候補者の名前が挙がったが、最終的には安価なうえに経験豊富なウルグアイ代表を復帰させる形となった。

 1月26日にメディカルチェックが終わった直後に行なわれた会見では、指揮官のマッシミリアーノ・アッレーグリも、さっそくカセレスについて「その場しのぎの補強ではない」と強調。そして「彼は素晴らしい選手で、このクラブの環境や状況をよく知っているし、ユーベに多くのことをもたらせるはずだ」と太鼓判を押している。

 ちなみにカセレスといえばここ最近、ヴィッセル神戸への移籍が世間を賑わせていた。イタリアの『Sky Sports』など複数メディアが、ボローニャやパルマへの移籍が破談になった後、バルセロナ時代に共闘したアンドレス・イニエスタなどを擁するJクラブ入りに前向きになったと報じていたのだ。しかし、急転直下でイタリアの絶対王者へ。神戸は争奪戦に敗れた形となった。

 今シーズンはアッレーグリ体制になってからの過去4年間で、2度のファイナルに進みながらビッグイヤーを逃しているチャンピオンズ・リーグの制覇を最大の目標としているユーベ。あくまでもバックアッパーの立ち位置になるが、カセレスは悲願達成のキーマンになりそうだ。
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