「アジアではちょっと抜けている」「カカみたいなプレーヤー」長友佑都が警戒するイランの要注意人物アズムンとは?|アジア杯

2019年01月27日 本田健介(サッカーダイジェスト)

今大会で4ゴールを決めるイランのエースには手を焼くはず

イラン戦へ向けて相手のエースを警戒した長友。チームとして抑えることができるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 UAEで開催されているアジアカップでベスト4に進出した日本代表は、1月28日に今大会の大本命とされる優勝候補のイランと対戦する。
 
 ロシア・ワールドカップではグループリーグで敗退したが、ポルトガルやスペインと好勝負を演じた強敵で、今大会は5試合で12得点・0失点と圧倒的な強さを見せて、ここまで勝ち上がってきた。

 そのなかで長友佑都は「大迫(勇也)と彼は、本当にアジアではちょっと抜けているFWだなと思いますね。スピードもあって、もちろん全盛期のカカ(元ブラジル代表のMF)ほどではないですけど、カカみたいなプレーヤーだなと。足も速くて、ゴールも狙える。そしてパスも出せる。素晴らしく危険な選手だと思いますね。彼を止めるかどうかが、僕らが上に行けるかどうかのポイントになるはずです」とイランのエース、サルダル・アズムンを警戒した。
 
"イランのメッシ"との異名も取るこの24歳のアタッカーは、早くからその才能を認められ、イランの各年代の代表チームを経て、2014年に19歳でA代表デビュー。ロシアのルビン・カザンやロストフなどでも活躍してきた。

 高度なテクニックと俊敏な動きが特長で、主にセンターフォワードを務める今大会は4ゴールをマーク。準々決勝の中国戦でも俊足を活かして1ゴール・1アシストの活躍を見せており、一度、勢いに乗ると手が付けられない危険な存在だ。

 186㌢とサイズもあり、最前線でボールを収めるだけでなく、中盤に下りてパスも捌くなど、万能FWとしての振る舞いは日本守備陣にとって手を焼く相手となるだろう。

 ちなみに無得点に終わったロシア・ワールドカップ後には、周囲から自らの母親を含め誹謗中傷を受けたとして、代表引退を表明。しかし、イランサッカー連盟のアリ・カファシアン会長の説得もあり、今大会を前に代表復帰を果たした。

 またイランの前線には2017-18シーズンにオランダのエールディビジで得点王に輝いたアリレザ・ジャハンバフシュもおり、長友は「これまでは相手が最終的な部分でミスしてくれたり、助けられた部分はありましたが、今回はそういうところを確実に突いてくる」と注意を促した。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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