「海外でプレーできる素晴らしい選手」モウリーニョも絶賛したカタールFWの正体は!?|アジア杯

2019年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「数か月後にはスペインにいるかも」

モウリーニョからも欧州で活躍できると太鼓判を押されたアリ。サウジアラビアから2点を奪う活躍に、中東メディアはスター誕生を確信している。 (C) REUTERS/AFLO

 1月17日、アジアカップのグループリーグ第3戦で、カタールは2-0でサウジアラビアを下した。

 この試合、昨年末にマンチェスター・ユナイテッドの監督を解任され、現在はフリーの名将ジョゼ・モウリーニョも観戦していた。

 中継を行なう中東のスポーツ専門メディア『beIN Sports』でコメンテーターを務めたモウリーニョは、この試合で2得点を挙げ、大会得点ランキングの首位を走るアルモエズ・アリについて、手放しで絶賛した。

「非常にスピードのある選手で、ゴール前での動きは機敏。ポジション取りも優れており、GKの前で力むこともない。彼は海外のリーグでもプレーできる、素晴らしい選手だ。ここで正直に述べなければならないが、国内のリーグでは、これ以上の成長はできないと思う」

 2022年に自国開催のワールドカップを控えるカタールは、国を挙げてサッカーの強化に取り組んでおり、スペイン人のフェリックス・サンチェス・バス監督を招聘し、国内リーグでプレーする選手たちを中心に代表チームを構築している。

 迎えた今大会は、レバノンに2-0、北朝鮮に5-0、そしてサウジアラビアに2-0で勝利と、3戦全勝でグループE首位通過を果たした。

 サンチェス監督の母国であるスペイン紙『AS』は、カタール、そしてアリについて、以下のように称賛の文章を綴っている。

「サンチェスが率いるカタールから、目が離せない。特に19歳のアリは、スペイン・サッカー界に一歩足を踏み入れていると言えるだろう。

 カタールの育成組織『アスパイア・アカデミー』と協定を結んでいるクルトゥラル・レオネサは、この大会での彼の能力の高さを確信したはずだ。数か月後、彼がスペインでプレーしている可能性は多いにある」

 同紙に「過去最高に素晴らしいチーム」と評されたカタールは、決勝トーナメント1回戦でイラクと対戦する。

 最後に、今後の去就が注目されるモウリーニョだが、母国のポルトガルのクラブを率いるとか、レアル・マドリーに復帰するとか、様々な憶測が流れている。

「監督として引退するには、まだ私は若すぎるだろう」という彼は、具体的なチームなどは明かさないものの、「私はこれまで、トップレベルのフットボールに身を置いてきた。今後もそうなるだろう」とコメントしている。
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