「だらしない試合」にマドリー指揮官は会見を3分10秒で打ち切り…シーズン10敗目は20年ぶり

2019年01月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヒディンク政権以来の数字

安定しないチームにソラーリ監督の表情も曇りがち。この状態を抜け出すのはいつのことになるだろうか!? (C) Getty Images

 レアル・マドリーは1月16日(現地時間)、コパ・デル・レイ(国王杯)5回戦第2レグでレガネスに敵地で0-1の敗北。第1レグを3-0で制していたため、準々決勝進出は果たしたものの、格下相手の黒星は、今シーズンの不安定ぶりを改めて際立たせた。

 ここまで公式戦32試合をこなしてきたマドリーは、これが今シーズン10敗目。スペイン紙『Marca(マルカ)』によると、これはフース・ヒディンクが指揮を執った1998-99シーズン以来の数字という。昨シーズンは、62試合で39勝14分け9敗……シーズン半ばにして、すでに昨シーズンの黒星の数を上回っている。

 さらにマルカ紙は、今シーズンのマドリーが8試合でノーゴールに終わっており、20試合で失点していることも指摘。総失点37はレバンテやラージョ・バジェカーノと並び、ウエスカ(44)に続いてリーガ・エスパニョーラでワースト2位の数字と伝えた。

 これらの不本意な成績に、マルカ紙は「マドリークラスのチームが示すべきレベルからはかけ離れている」と、サンチャゴ・ソラーリ監督のチームを批判している。

 その指揮官は、試合後の会見で「だらしない試合だったが、ラウンドを突破した」とコメント。敗退の危機を感じることはあったか? と問われると、「ノー」と一蹴した。

 前線に起点がなかったことを認めたソラーリ監督は、「だからこそ、我々にはカリム・ベンゼマが必要であり、(次戦の)セビージャ戦で彼を起用できることを願う」と述べている。

 マルカ紙によると、ソラーリ監督は試合後の会見を、わずか3分10秒で切り上げたという。

 クラブワールドカップで3連覇を遂げたマドリーだが、2019年に入り、公式戦で2勝1分け2敗と不本意な成績が続いている。同勝点で並ぶセビージャとの次節を制し、3位に浮上することができるだろうか。
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