板倉滉、川崎からマンC経由でフローニンヘンへ期限付き移籍! 新天地の首脳陣は同僚・堂安律の去就にも言及

2019年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「がむしゃらに突き進んで行きたい」

東京五輪のへの出場も期待される板倉。ちなみに現時点で、マンチェスター・Cからの正式な声明はない。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト)

 J1リーグの川崎フロンターレは1月15日、U-21日本代表のDF板倉滉(21歳)がイングランド・プレミアリーグの強豪、マンチェスター・シティーに移籍することを発表。同時にオランダのフローニンヘンは、2020年夏までのレンタルで板倉を獲得したことを明らかにした。

 川崎は公式サイトにて、完全移籍の報告の他、川崎とベガルタ仙台(昨季レンタル移籍でプレー)に対する板倉の感謝の言葉とともに、「初めての海外でのプレーなので、色々あると思います。厳しい環境に身を置いて、がむしゃらに突き進んで行きたいと思っています」との意気込みを伝えている。

 一方、フローニンヘンは14日に行なわれた新年のレセプションにおいて、500人の招待客の前で、ハンス・ニーラントGMが板倉の獲得を発表。「フローニンヘンで素晴らしいシーズンを送りたい」と板倉が英語で挨拶する様子が、スクリーンで紹介された(公式ツイッター等で視聴可能)。

「マンチェスター・Cは、板倉をフローニンヘンで"訓練"させる」と表現したニーラントGMは、いまや攻撃の核的存在となっている堂安律と、新たな日本人選手の関係を、「2人はU-20日本代表でプレーし、互いをよく知っている」と紹介した。(現地紙『Dagblad van het Noorden』より)

 板倉は16日にオランダ入りし、フローニンヘンと正式に契約を交わすことになる。GMは「労働許可証の手配を終えなければならないが、何か問題があっても、板倉はここで新たなスタートを切ることになる。彼の獲得に関わった全ての人々は、素晴らしい働きをしてくれた」と語っている。

 ちなみにこの新年のレセプションでは、他にも新たなスタッフ人事(ユースチーム)、昨年度の収支報告(移籍金などにより収入が大きく上回ったという)などがなされたが、冬の移籍市場が開いていることもあり、注目される堂安の去就についても、GMは言及した。

「現時点で、移籍は決まっていない。しかし、(移籍市場が閉まる)1月31日までは、大きな変化が起こることも十分にありうる」

 現在、堂安は日本代表の一員としてアジアカップを戦っているが、これについてGMは「日本がグループリーグを突破したこと、堂安が良いプレーを見せていたことを誇りに思う」と語っている。

 エールディビジは今週末に再開されるが、フローニンヘンは(18チーム中)15位という厳しい成績で前半戦を終えている。しかしGMは「後半戦で巻き返しを図る上で、選手やスタッフはやれるべきことを全てやった。今、クラブは自信を持っている」と強気だ。

 そんなクラブで新たな挑戦に臨むこととなった板倉。守備的MFもこなす期待のCBが、どれだけ存在感を示せるか。そして、アジアの戦いを終えた堂安との共闘が見られるのか!? シーズン後半戦でもフローニンヘンから目が離せない。
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