【大宮|新体制】新スローガン「121%ORANGE」でJ1昇格を目指せ!高木琢也新監督を迎え再起をかける

2019年01月15日 平井瑛子(サッカーダイジェスト編集部)

「“昇格”という2文字が目標」(高木監督)

前列左から小島幹敏、石川俊輝、高木琢也新監督、小野雅史、吉永昇偉、後列左からフアンマ・デルガド、清水慶記、畑尾大翔。写真:サッカーダイジェスト編集部

 大宮アルディージャの新体制発表が1月14日、市民会館おおみやで行なわれた。高木琢也監督、西脇徹也強化本部長、森正志代表取締役社長、7名の新加入選手を含めた全選手が出席し、招待された約1,000人のサポーターとともに2019年シーズンの幕開けを迎えた。
 
 昨年末のJ1参入プレーオフの初戦で敗退し、J2での2年目に突入した大宮アルディージャ。新スローガン「121%ORANGE」を掲げ、森社長はJ2優勝、J1昇格を"絶対に目指すべき目標"だと語った。
 
 J1昇格を達成するために、今年は例年以上にチーム編成と補強にシビアな姿勢で取り組んだ。西脇強化本部長はそのポイントを"経験値の高い選手を獲得すること"、"競争と融合ができる選手をピンポイントで獲得すること"とした。さらに、"勝点86、得点72、失点37、得失点差35"という、2015年にJ2リーグを優勝した際に達成した数字を具体的に示した。
 
 "昇格"という大命題を預かったのは高木琢也監督。2017年にV・ファーレン長崎を初昇格に導いた手腕を買われて今年から新たに監督に就任した。高木監督は挨拶の中で、室町時代に能を大成した世阿弥の言葉である"初心忘るべからず"を引用し、「初心を忘れないという意味を持つ言葉だが、もう一つの意味がある。失敗したことを反省し、恥をかかないために頑張ろうという意味だ。大宮はチームの目的を達成できなかった。新たな気持ちを持ちつつも、悔しさを忘れないという両方の意味を持つこの言葉を胸に戦い、笑顔でシーズンを締めくくれるようにしたい」と意気込みを語った。
 
 マテウスや加藤順大など、このオフにはチームの主軸を担ってきた外国籍選手や貢献度の高いベテラン選手を放出したが、昨年度J2得点王に輝いた大前元紀や安定した中盤を実現した三門雄大、大山啓輔などの屋台骨となる既存戦力が残留した。
 
 新加入選手は7名。なかでも大きな期待が寄せられるのが、昨夏に名古屋グランパスからレンタル移籍で加入した畑尾大翔。今季から完全移籍に移行した畑尾が会場に姿を現した瞬間、詰めかけたサポーターたちは熱い声援を送った。そして、高木監督のもとでプレーしていたフアンマ(V.ファーレン長崎)は、指揮官のスタイルを知る選手として既存選手との"パイプ役"としても期待が掛かる。
 
 現有戦力と新戦力との融合によって生み出される、これまでにないエネルギーを原動力に、大宮は高木新体制のもとで新たな一歩を踏み出した。
 

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