山口と杉本の穴を埋める南米コンビ!セレッソの新助っ人デサバト&B・メンデスって何者?

2019年01月15日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

デサバトは大熊強化部長からお墨付きも

今季からC大阪に加わったデサバト(左)とB・メンデス(右)。主力放出に揺れるC大阪の救世主となるか。写真:山脇美紀

 キャプテンの山口蛍を神戸に、エースの杉本健勇を浦和に放出――主力の電撃移籍に揺れるセレッソ大阪を救うのは、新たな助っ人ふたりかもしれない。アルゼンチン人ボランチのレアンドロ・デサバトとブラジル人ストライカーのブルーノ・メンデスだ。
 
 今冬の補強テーマは、まずボランチと前線だった。大熊清強化部長は、言う。
 
「昨年は、前シーズンと比べて26得点も少なかった。しかし、今サッカー界がいろんな意味で変わってきている。賞金の額の大きさや、選手(生活)の寿命など……そういういろんな動きを踏まえながら、絶対に試合を落とさない、かつ優勝を狙ううえでボランチの力は非常に重要。ロティーナ監督もボランチの重要性を分かっている。きちっと積み上げてきた堅守を維持しつつ、運べて最後に決められる。そこを目指して補強を進めた」
 
 その意味で言えば、デサバトとB・メンデスは、まさに打ってつけの人材だろう。
 
 ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマから完全移籍で加入したデサバトは、ボランチが主戦場。視野が広く正確なパスで攻撃の起点になるだけでなく、対人戦にも滅法強い。山口の後釜に相応しい、万能タイプのセントラルMFである。
 
 現在28歳で働き盛りのデサバトは、以下のように自己評価する。
 
「自分はボールをパスすることも奪うことも得意な選手です。そして、ガッツもあります。シンプルにプレーするし、回復もすごく早いです」
 
 性格は穏やかそうで、勤勉さが窺える。このコメントからも分かるように、攻守に働ける選手であることは間違いない。大熊強化部長からも「経験豊富で1対1のこだわりが強い。ボランチが重要な現在のサッカーに相応しい選手」とお墨付きを受けている。

 一方、同じくブラジルのグアラニ(保有元はウルグアイのデポルティーボ・マルドナド)から期限付きで加わったB・メンデスは184㌢・77㌔の屈強なフィジカルとスピードが持ち味。恵まれた身体能力で守備陣を切り裂いてゴールを陥れる点取り屋だ。U-20ブラジル代表に選出された経歴もありポテンシャルは確か。現在24歳とさらなる伸びしろも残す。
 
「FWですけど、ディフェンスでもすごく貢献します。もちろん仕事はゴールだと思っていますが」というのは本人のアピールポイント。また「まずはチームのことを優先したい。自分が得点王になることは、その次にあること」と語る。こうした献身的な姿勢は、組織力が重要なJリーグにはマッチしそうだ。さらに陽気な性格とあって、チームへのフィットもスムーズに進むかもしれない。
 
 ロティーナ新監督の下で再スタートを切るC大阪に、タイトルをもたらせるか。南米コンビの活躍に期待したい。

【C大阪|新体制】ロティーナ体制で再出発!森島社長は「一丸となってタイトルを目指す」と力強く宣言

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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