長友佑都が大迫不在、不完全燃焼に終わった北川に言及「彼は将棋で言うと…」「若手が生き生きプレーできないのは…」|アジア杯

2019年01月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼だけの責任じゃなく、自分自身にもしっかり向けたい」と自省

2連勝で決勝トーナメント進出を決めたものの、選手たちはその戦いぶりには決して満足はしていない。長友も取材エリアでは反省の弁を述べた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[アジア杯グループリーグ第2戦]日本1-0オマーン/1月13日/アブダビ
 
 初戦に続き、なんとか1点差を逃げ切った森保ジャパン。決勝トーナメント進出を決めたとはいえ、各選手の表情は決して明るくはない。森保ジャパンで最年長となったベテランの長友佑都もミックスゾーンではオマーン戦の出来に反省の弁を述べた。
 
「チャンスを作られたシーンもあるし、カウンターを食らった時にマークにつけてなくて、100mをみんなが帰んなきゃいけない状況も多々あった。そういう微調整の部分を整えていかないと、決勝トーナメントは甘くないと思う」
 
 オマーン戦は、前線の柱である大迫勇也が不在。代わって北川航也が起用されたが、決して十分に機能したとは言い難いだろう。長友は大迫の不在について、次のように語った。
「やっぱり大迫は僕らの大黒柱で、将棋で言うと飛車角レベルの選手。ただ、あえて核となる飛車角を他の駒で勝ちに行くとか、チーム一丸となって戦うという部分ではね、やっぱり他の選手が出た時もそういうチームのひとつのピースとして戦えなきゃいけないし、彼(大迫)がずっと出ているとは限らないんで。だからそういった代わりで出ているんじゃないんだと。大迫の代わりじゃないと。俺が出たら、チームを変えてやるんだっていうくらいの気持ちが欲しいなと思いますよ」
 
 いまや長友も「飛車角レベル」と認める存在の大迫のオマーン戦不在は確かに痛かった。それだけに、ニューヒーローの登場も少なからず期待された部分はあったはずだ。しかし、大迫に代わって出場した北川は周囲との連動性に欠け、不完全燃焼のまま57分でピッチを去ることに。ただし、若手が力を発揮しきれなかった要因はベテランである自分にも責任があると長友は言う。
「(北川は)まだ遠慮がある。若いっていうのと経験がない分、まだちょっと自分自身を出し切れてないというか、遠慮してる部分があるんでね。ただそこは僕みたいなベテランの選手たちがどういうふうな雰囲気だったり、モチベーションを作ってあげられるかが大事だと思う。やっぱり若手が生き生きプレーできてないっていうのは、ベテランの僕らの責任でもあるし、彼だけの責任じゃなく、自分自身にもしっかりと向けたいなと思う」
 
 3戦目以降も大迫の出場はいまだ流動的。チームの総合力を高めるためにも、ベテランはピッチ外でも奔走するつもりだ。

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