「ナカジマは“本物”の香りを放つアタッカー」 アジアカップ参加断念も市場人気は衰えず…オランダのサッカー専門誌が中島翔哉を特集

2019年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「例えるならエデン・アザールのような」

アジアカップへの参加は断念したものの、1月末まで続く移籍市場では変わらず注目の的となっている中島翔哉。 (C) Getty Images

 負傷のためアジアカップ出場を断念した、ポルティモネンセの中島翔哉。ポルトガルに戻って治療および調整を行なうという。

 そんな状況でも、中島の移籍に関する報道は今も後を絶たない。現地1月2日に行なわれたベンフィカ戦には、既報のプレミアリーグのサウサンプトン、ウエストハムのほか、マンチェスター・ユナイテッドも視察に訪れたとされる。

 オランダのサッカー誌『ELFVOETBAL』は、中島翔哉の特集を組んで記事を掲載。エールディビジの名門、フェイエノールトも獲得に興味を示しているクラブとされ、オランダ国内でも注目されているようだ。

 数々の欧州クラブから熱い視線を注がれている中島翔哉は、欧州のメディアにどのような選手だと思われているのか。記事を担当したティム・ベック記者は、中島とベルギー代表のある人物との類似性を指摘し、こう評している。

「左サイドでプレーする中島は、例えるならベルギー代表の攻撃の要であるエデン・アザールのような、"本物"の香りを放つアタッカーといえるだろう。

 スピードのあるドリブルと正確なパスが武器で、ボールを運びながらも敏捷性を失わずにゲームを展開し、サイドプレーヤーの役割だけでなく、セントラルな"10番"としての役割も果たすことができる。身長は164cmと大きくないが、左右どちらでプレーしても平均以上のシュートやラストパスの精度を持ち併せており、デュエルを潜り抜けて突破するスキルを備えている」

 驚くほどの高い評価を得ている中島だが、やはり市場でネックになるのはその高騰する移籍金のようだ。

「欧州に渡った当初、フットボーラーの推定市場価格を網羅している『transfer markt web』でわずか8万ユーロだった彼の時価総額は、1500万ユーロまで跳ね上がった。ロッテルダムのクラブ(フェイエノールト)が一人の選手の獲得にそれほどの高額をかけるのは難しい。

 だがもしも、万が一、中島がオランダでプレーすることになれば、彼は、デ・カイプ(同クラブのホームスタジアム)で人気を集めた小野伸二、宮市亮に続く3人目の日本人となり、大きな成功を収めることだろう」

 欧州クラブから熱烈なラブコールが寄せられている中島。地元メディアによればすでにポルトガルに戻り、治療を始めているという。はたして今冬の移籍を選択するのだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事