「得点能力もあるDF」「あなたたちは驚くかもしれない」 トゥールーズ加入の昌子源を仏現地紙はどう見た?

2018年12月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

数日中にクラブに合流か!?

夏もオファーを出していたトゥールーズに、満を持して加入する昌子。年明けからは、紫色のユニホームに腕を通すことになる。 (C) Getty Images

 鹿島アントラーズは29日、DF昌子源のリーグ・アン(フランス1部)トゥールーズへの完全移籍がクラブ間合意したことを発表した。トゥールーズ側の正式発表はまだだが、現地紙『La Dépêche du Midi』は「日本で最も優れたDFのひとりがTFCに加わる」と報じた。

 同紙によれば、契約は3年半、移籍金は300万ユーロとの見解を示している。夏にもオファーを出したが、鹿島側の事情のために断念していた。昌子は数日中にクラブに合流し、メディカルチェック後に正式に発表されるようだ。

 また同紙は、『The Japan Times』のジャーナリスト、ダン・オーロウィッツ氏のコメントとして、昌子の特徴をこのように紹介している。

「彼は非常にアグレッシブなDFだ。得点能力もあり、素早さもある。間違いなく日本の優れたDFのひとりであり、フィジカルも平均値以上だ。自分よりも強いプレーヤーとの当たりを恐れない。さらに、テクニックがあり、パスを出す能力にも長けているので、攻撃の起点として対戦相手の脅威になることもできる」

 フランスのリーグ・アンでプレーするということは、世界的に優秀な選手たちとの対戦を意味する。同紙は「Jリーグや日本代表での経験を活かしながら、26歳の日本人選手は新たな環境で、その能力を証明する必要がある」と昌子の実力を未知数としているが、期待値は高いようだ。

「昌子にはAFCチャンピオンズリーグでの経験、2016、18年にクラブワールドカップに参加した経験がある。ロシア・ワールドカップでは決勝トーナメント1回戦でベルギーに逆転勝利を許したが、初戦のコロンビア戦では唯一のJリーグプレーヤーとして活躍した。彼を見て、あなたたちは驚くかもしれない」(オーロウィッツ氏コメント)

 同クラブでは現在、フランスU-20代表のDFジャン=クレア・トディポの不調が懸念されており、守備面での補強を目的に昌子を獲得したと見られている。同紙は「驚かされるのを待っている」と、日本人DFの活躍に期待を寄せている。
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