「クロップの扱い方は気分が悪い…」リバプールのスペイン人DFの不満爆発! 指揮官を痛烈に非難

2018年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

今冬の移籍市場での退団を示唆

クロップ(左)から攻撃力を買われて重宝されていた時期もあったモレーノ(右)だったが、チャンスを与えられない現状に不満を爆発させた。 (C) Getty Images

 まさにチームが一丸となって戦う――。そんな印象を強く受ける今シーズンのリバプールにおいて、スペイン代表DFアルベルト・モレーノが放った一言は、少しばかり意外なものだった。

 ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールは、文字通り絶好調だ。とりわけプレミアリーグでは、開幕から19戦を終えていまだ無敗(16勝3分け)を維持。2位トッテナムと勝点6差の首位に立っており、28年ぶりの国内リーグ制覇に視界は良好といったところだ。

 快走を続けるチームにあって、ドイツ人指揮官クロップの影響力は計り知れない。2015年10月の就任以来、自身が標榜する"ゲーゲンプレス"に必要な走力とスタミナ、そしてコンビネーションを着実に高めてきた稀代のモチベーターは、就任4年目にして成果を出そうとしている。

 そんなクロップの手腕に疑問を抱いている選手が、モレーノなのである。

 左サイドバックを主戦場とするモレーノは、同じポジションにスコットランド代表のアンドリュー・ロバートソンが台頭し、攻守のキーマンとなった影響を受け、公式戦の出場が4試合に止まっている。

 しかし、怪我を抱えているわけでもないモレーノは、チャンスを与えられない現状に不満を抱いている。26歳のスペイン代表DFは、スペインのラジオ局「Cadena Ser」の取材でクロップの手腕を痛烈に批判した。

「気分が悪いね。それは真実だ。このチームのために全てを捧げ、自分自身を傷つけてしまった。僕の個人的な考えでは足首の怪我から戻ってきたとき、チャンスを与えられるに値すると思っていた。こういった状況は多くのプレーヤーたちにとって普通なことだけど、クロップの自分に対する扱い方は単純に気に食わないし、納得できない」

 2014年の夏にセビージャから加入して5年目、リバプールとの契約が来年6月で満了を迎えるモレーノは、この冬の移籍市場での退団を示唆している。

「スペインに戻ることも、アイデアのひとつとして考えている。僕はイングランドの寒さにうんざりしているからね。ただ、他のクラブからの関心についてはよく知らない。これから聞いてみないと。ここで5年も過ごしているけど、リバプールとは契約延長に関する合意はない。そして、1月になれば自由にオファーを受けることができる」

 チームの和を重んじるクロップのチームにおいて、この発言はタブー。それだけにリバプールがモレーノの放出へ向けた動きを強めることは、もはや避けられなくなったと言えそうだ。
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