去就が注目されるアトレティコのリュカ、「1月退団の可能性は消滅」も夏にバイエルンへ移籍か

2018年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

冬の移籍市場がクローズしたら再度交渉へ。

今シーズン終了まではアトレティコでプレーするリュカだが、その後については、なにが起こっても不思議ではない状況にある。(C)Getty Images

 バイエルンへの移籍が注目されているアトレティコ・マドリーのリュカ・エルナンデズだが、少なくとも冬のマーケットでスペインを去る可能性は消滅したようだ。スペイン紙『AS』が12月24日に報じている。

 地元メディアは先日、バイエルンが8000万ユーロ(約104億円)の契約解除金を全額支払い、リュカを獲得すると報じた。アトレティコは公式声明で選手とバイエルンがともに合意を否定したと発表したが、フランス代表のロシア・ワールドカップ制覇に貢献した若きDFの去就は、大きな注目を集めていた。
 
 しかし、『AS』紙によると、アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOとアンドレア・ベルタSD、バイエルンのカール=ハインツ・ルムメニゲCEOとウリ・ヘーネス会長が参加した話し合いにより、バイエルンはリュカに「強い関心を抱いている」ものの、1月は獲得に動かないことで合意したようだ。

 ただ、冬のマーケットでの移籍がなくなっただけで、リュカのバイエルン行きの話が完全に消滅したわけではない。

『AS』紙は、アトレティコはリュカとの契約延長を望んでいるとしたうえで、両クラブは冬のマーケットが終わったらふたたび話し合うと報道。「リュカは夏までアトレティコで続ける。その後はどんなことも起こり得るが、今シーズンはアトレティコのユニホームで終える」と伝えた。

 一方で先日、出場機会が少ないことへの不満とも取れる発言で去就が騒がれたトーマス・パーテイも24日、自身のSNSで「発言がうまく理解されなかった。ちゃんと説明したい」と、残留希望を強調している。

「アトレティコは僕がプレーしたいと望み、選手として、クラブとファンのために成長を続けたいと思っているクラブ。もっと重要な存在になれるはずだと感じているのは事実だし、そのために毎日ハードワークしている。現状に満足したくはないんだ」

 2018年の戦いを終え、ラ・リーガで2位につけるアトレティコは、2019年もふたりのカンテラーノ(下部組織出身者)、リュカ、トーマスとともに戦っていくことになるのだろうか。
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