「お互いの総力をぶつけ合う試合に」鹿島の遠藤康がリーベルとの3位決定戦にかける想いを告白

2018年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

鹿島のクラブW杯はまだ終わっていない

R・マドリー戦ではマルセロとマッチアップする場面も多かった遠藤。躍動するヨーロッパ王者相手に苦戦した。 (C) Getty Images

 現在、アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のクラブ・ワールドカップ(CWC)に参加している鹿島アントラーズ。先日行なわれた準決勝では欧州王者のレアル・マドリーと対戦し、1-3で敗れた。2016年のCWC決勝から2年ぶりの対戦に完敗した鹿島は、22日に行なわれる3位決定戦にまわることになった。

 R・マドリー戦で81分に交代するまでキャプテンマークを巻いてプレーした遠藤康は、FIFAの取材に応え、3位決定戦にかける思いを告白している。

「前半終了間際に1点を奪われたことが決め手になってしまった。0-0で後半に入ることができれば、もっといい試合ができたかもしれない。非常に残念な結果ですが、相手は本当にファンタスティックなチームだった。なかなかゴールを奪うことはできませんでしたが、僕らが諦めない姿勢は見せられた」

 また、FIFA公式は試合後、ロッカールームに引き上げてきた選手たちを、鹿島のテクニカルディレクターのジーコが出迎え、一人ひとり労っている姿に心を揺さぶられたと綴っている。

「ぼくたちは"ジーコスピリット"を胸に戦っています。これは、彼がクラブ創設から鹿島にもたらしてくれたものです。怪我で参加できなかった選手たちの気持ちとともに、僕らはここに来ました。僕らは常にひとつの家族のように団結しています」

 鹿島にとっての次の"試練"は土曜日に訪れる。南米王者を決めるコパ・リベルタドーレスに勝利したリーベル・プレートと3位決定戦を戦う。リーベルは準決勝で開催国王者のアル・アインにPK戦の末に敗れている。

「僕らは良い形でトーナメントを終わらせたい。リーベルは伝統的でとても実力のあるチームであることは知っています。アル・アインに負けたからといって、彼らがアル・アインに劣るチームというわけでは決してない。僕らも彼らも勝ちたい想いが強いはずなので、お互いの総力をぶつけ合う試合になると思います。

 だからといって負ける気はありません。2年前の決勝戦での経験は僕らの力になりますし、今回はアジア・チャンピオンとしてここに来ました。僕らはこの大会でアジア王者としての誇りと、アジア・サッカーの実力を示す責任があります。3位を目指して戦うだけです」

 2年前のCWC決勝を経験した30歳のベテランは、アジア王者の意地を示せるだろうか。鹿島とリーベルの3位決定戦は12月22日(日本時間22時30分)に行なわれる。
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