「終わりの始まり」「80年代のチームだ…」 迷走し続けるユナイテッドとモウリーニョに批判殺到!!

2018年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブのレジェンドたちが次々と批判的な意見を飛ばす

結果もさることながら内容でもリバプールに完敗を喫したユナイテッド。モウリーニョにここからの立て直しを図る術はあるのだろうか? (C) Getty Images

 12月16日、マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグ第17節でリバプールに1-3と敗れた。すでに不本意なシーズンとなりつつあるなか、伝統のダービーで内容でも完璧にやりくるめられてしまったチームへは、批判が殺到している。

 ユナイテッドは、今シーズン、プレミアで無敗を維持して首位を走る宿敵リバプールとは、勝点19差もつけられている。チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権が懸かる4位とも11ポイント差。振り返れば、7位ウォルバーハンプトンに1ポイント差と詰め寄られている。

 英公共放送『BBC』によると、17節終了時で勝点26というのは、1990-91シーズン以来となる数字で、リバプールとの19ポイント差は、過去最大だという。17試合で29失点と守備は崩壊しており、得失点差はプラスマイナスゼロ。ここ6試合で1勝しか挙げられていない有様だ。

 当然、ジョゼ・モウリーニョ監督への風当たりは厳しい。OBのガリー・ネビルは、英衛星放送『Sky Sports』で、ポルトガル人指揮官が「職を追われることもあり得る」と言及。同じくOBのロビー・サベージは、「プレーのパターンと方向性が見えない。このチームはモウリーニョの下でどこへ向かっているんだ?」と論じた。

 ただ、全てがモウリーニョだけの責任でもない。元イングランド代表FWのアラン・シアラーは、「今のユナイテッドで力を発揮しているのはダビド・デ・ヘアだけだ。クラブは何かを変えなければいけない」と述べている。

「フロントは監督を取り除くか、監督を支持し、監督が望む選手を獲得しなければいけない。このチームには必要とされる仕事がたくさんあるからだ。夏にフロントはモウリーニョを明確に支持しなかった。常に監督のせいなわけじゃない。ベストを尽くしたと思っているユナイテッドの選手が多いとは思わないね」

 クラブの伝説のキャプテンと言われるロイ・キーンは、「今日、月から人が来て、サッカーを何も知らなかったとしたら、ユナイテッドはプレミアリーグの平均的なチームに過ぎないと言うだろう。1980年代のユナイテッドだ」と、チーム全体を批判している。

サベージもこれに同調し、「ユナイテッドはひどかった。もう言い訳はできない」と手厳しい。

「彼らは大金を費やして補強した。それでこれだけ離されているなんて、本当にバカげている。受け入れられることじゃない」

 また、G・ネビルも、「ファンは試合を見に行こうと望んでいない。それは今だけのことじゃないんだ。デイビッド・モイーズの下でも同じだった。ルイス・ファン・ハールの時も同じだ。クラブ全体がリセットを必要としている」と指摘した。

「BBC」のフィル・マクナルティ記者は、「モウリーニョは非常に不幸せな船で不満な船長のよう」と表現し、「ユナイテッドにおけるモウリーニョの終わりの始まりのようだった」と、現体制はそう長く続かないと予想している。

 2013年にアレックス・ファーガソンが退任して以降、低迷から抜け出すことのできないユナイテッド。"スペシャルワン"をもってしても苦しみ続ける赤い悪魔は、一体どこへ向かうのか……。

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