世界王者マドリーでベンチ降格のGKナバス、現地紙が「今季いっぱいは移籍しない」と考える3つの理由

2018年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

来年2月に妻が出産予定。

新加入のクルトワに守護神の座を奪われたナバスだが、少なくとも今シーズンいっぱいは残留するだろうと言われている。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)3連覇という大偉業の達成に貢献してきたレアル・マドリーのGKケイラー・ナバスだが、今シーズンはチェルシーから加わったティボー・クルトワにポジションを譲ることになった。

 開幕当初、ジュレン・ロペテギ前監督はクルトワをラ・リーガで起用し、CLではナバスを使っていた。だが成績不振からロペテギが解任されると、後を継いだサンティアゴ・ソラーリ監督は、欧州の舞台でもクルトワにゴールマウスを任せるようになった。

 10月23日のCLプルゼニ戦を最後に、コパ・デル・レイで格下メリージャとの2試合に出場した以外、ナバスはベンチを温める日々を過ごしている。

 12月15日に誕生日を迎えたナバスは現在32歳。GKというポジションからも、まだビッグクラブでのプレーを望むのは当然だろう。それだけに、去就が注目されるのは避けられない。だが、スペイン紙『Marca』によると、ナバスは少なくとも1月のマーケットで移籍することを考えていないという。
 
 理由のひとつは、生活面にある。ナバスは来年2月に妻が出産を控えているだけに、このタイミングでマドリードを離れることは望んでいないようだ。『Marca』紙は、ナバスが引退後も家を持つマドリードを拠点にする考えだと伝えている。

 もうひとつの理由は、条件の良いオファーがないから。『Marca』紙は、欧州を代表するビッグクラブがすでに絶対の守護神を抱えており、さらにはマドリーと同じ500万ユーロ(約6億5000万円)の年俸を支払うクラブはないと報じた。

 また、クルトワを正守護神にしたとはいえ、マドリーにナバスを手放すつもりがないことも大きい。出場機会を求めてトラブルになったりしない限り、ナバスのようなGKが控えているのはチームにとって大きな安心となる。

 そのため『Marca』紙は、少なくとも今シーズンいっぱいはナバスがマドリーに残ると伝えた。ただ、ナバスの契約は2020年6月までだ。何かしらの理由で正守護神に返り咲かない限り、シーズン終了後はふたたびナバスの周辺が騒がしくなるだろう。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事