「MI5に頼まれてもスパイはしない」元イングランド代表DFが謎の“北朝鮮訪問”へ!

2018年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

どこを観光できるかは「行ってみないと分からない」

かなり渋みが増した56歳のピアース。まさかジェームズ・ボンドのような使命を受けて……。(C)Getty Images

 英国フットボール界きっての変わり種が、これまた一風変わった旅行を企画しているという。

 土曜日、ラジオ局『talkSPORTS』のモーニングショーにゲスト出演したのは、元イングランド代表DFのスチュアート・ピアース。1980年代後半から90年代にかけて活躍した左サイドバックの名手で、反則すれすれのハードタックルや奇想天外な言動などから"サイコ(精神病者"のニックネームが付けられていたレジェンドだ。

 現役引退後はU-21イングランド代表や古巣ノッティンガム・フォレストの監督などを歴任していたが、ここ数年はフリーの身で、テレビ解説やスクールでの指導などに従事していた。そんな56歳が年明け早々に東アジアへ足を運び、北朝鮮を電撃訪問するという。もちろんプライベートでだ。

「なぜかって? だって気になるじゃないか、どんな国なのかが。謎だらけだろ。ただなにが見れるかは行ってみないと分からないらしい。ガイドがいて、公的に許されたものしか見せてもらえないんだよ。たぶん、韓国との国境線沿いにあるあの非武装地帯には行かせてもらえるだろう」

 
 番組の聞き手は、元スコットランド代表FWのアラン・ブラジルだ。ユーモア溢れるパーソナリティーは、英国流のジョークを交えてこう尋ねる。「じゃあMI5(英国保安局)に依頼されて、それこそジョームズ・ボンドのような任務を与えられたらどうする?」と。するとピアースはさらりとこう答えるのだ。

「この番組を北朝鮮のひとが聴いてるかもしれないだろ? だから『MI5に頼まれてもスパイはしない』としか言えないだろ?」

 北朝鮮は現在、観光業の発展に力を入れており、毎年西側諸国から著名人を中心とした約6000人を選抜し、招待しているという。ピアースは今回、そのひとりに選ばれたのかもしれない。2013年にはNBAの伝説的英雄、デニス・ロッドマンが国賓級の扱いを受けて歓待された。国家元首の金正恩委員長は無類のサッカー好きとしても知られるだけに、ピアースにも面会の申し出があるかもしれない。

 ジェームズ・ボンドを演じる俳優ダニエル・クレイグに、どことなく風貌が似ているピアース。まさかMI5の「M」から極秘裏にミッションが──。
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