「ヨーロッパで新しい挑戦をしたい…」不遇の岡崎慎司がレスター退団の可能性を地元紙に告白

2018年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

レスターを「家族のように思っている」が…

電撃的な入団から4年、岡崎は攻守に渡る献身的なプレーでレスターに貢献してきたが、とうとう新天地を模索するかもしれない。 (C) Getty Images

 4年間、フォクシーズに尽くしてきたサムライ戦士は燻る現状を打破すべく、一大決心をするかもしれない。

 2015年の夏にマインツからレスターに加入した岡崎は入団1年目にクラブ史上初のプレミアリーグ制覇という快挙に貢献した。

 しかし、"奇跡の戴冠"のメインキャストだった岡崎も今シーズンは苦戦を強いられている。フランス人監督のクロード・ピュエルの下、公式戦の出場が12試合(先発は○試合)で得点がゼロと不遇をかこっている。

 現在32歳の岡崎はレスターとの契約が2019年1月まで。来る1月の移籍市場でクラブがフリートランスファーとなる前に売りに出す可能性もある。事実、複数の英メディアがウェストハム、エバートン、フルアムといった具体名を新天地の候補として伝えている。

 そんな動向が注目されるストライカーが、自らの胸中をレスターの地元紙『Leicester Mercury』で告白した。

 去就について質問を受けた岡崎は、「僕はあまり言わないけど、このクラブが大好きだし、家族だと思っている」と前置きをしたうえで、移籍を示唆した。

「このチームは変化している。クラブとしても変化し、今までとは違うことにチャレンジしている。それは僕も同じ。家族のように愛しているレスターのために僕も変わりたい。ただ、ヨーロッパで新しい挑戦もしたいんだ」

 そして、「もう一度ワールドカップにも出たい」と2022年のカタール・ワールドカップ出場という野望も明かした岡崎は、「残るか、出ていくか。それは分からないけど、ヨーロッパには残りたいと思っている」と改めて自らの願望を口にした。

 ここ2試合は途中出場ながらプレー機会を与えられている岡崎。しかし、ともに22歳のジェームズ・マディソンやデマライ・グレイといった若手とのポジション争いでは後塵を拝している感は否めない。日本代表復帰という目標を叶えるために、レスターという愛着のある場所を離れる決断を下すことは決して誤った選択ではないはずだ。

 これまでも幾多の難局を持ち前の闘志で乗り切ってきた岡崎。そんなベテランストライカーの去就に注目したい。
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