ミラン、気合十分のオリンピアコスに主導権を握られて3失点…逆転での3位転落で悪夢のEL敗退

2018年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

サパタが名誉挽回・起死回生の1点を奪うも…

CLではインテルがあと1点に泣いて3位でELに参戦。そしてミランは、そのELから脱落となった……。とにかく、最後まで不安定のまま失意の終焉を迎えてしまった。 (C) Getty Images

 12月13日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)グループステージ最終節が行なわれ、グループFではミランが1-3でオリンピアコスに敗れた。
 
 2位ミランが勝点3差の3位オリンピアコスのホームに乗り込んだ一戦。前回対戦では3-1で勝っており、ミランは有利な状況で最終戦を迎えたはずだったが、気合の入ったホームチームに試合開始直後から冷や汗をかかされる。
 
 いきなり最終ラインからの縦パスがゲレーロに渡り、フリーでのシュートを許すが、GKレイナが飛び出して何とかブロック。しかしその後も、鋭く効果的なプレーを見せるオリンピアコスに何度もサイドを攻略され、危険なクロスを入れられる。
 
 18分にイグアインがクトローネのスルーパスを受けて最初の好機を作ったが、逆に44分にはバカヨコのファウルでオリンピアコスに好位置でのFKを与え、フォルトゥニスのきわどいシュートを浴びる。
 
 それでも前半はレイナの好守などにより無失点で切り抜けたアウェーチームだが、後半は立ち上がりから幾度もフィニッシュまで持ち込まれた末に、60分、ショートコーナーからポデンセの入れたクロスのはね返りをシセに詰められ、ついに失点を喫する。
 
 その後、ともに決定機を作るが、いずれも活かせず。そして69分、オリンピアコスは左からのクロスのクリアを拾ったギリェルメがシュート。これがミランのCBサパタの足に当たって浮き上がり、レイナの頭上を抜いて2点目のゴールとなった。
 
 このままでいけば、敗退となるミランはそのわずか3分後、CKでサパタが頭と膝でボールをゴールに押し込む。オリンピアコス守備陣は懸命にクリアするも、ゴールラインテクノロジーによってゴールの判定。サパタは名誉挽回の大きな仕事を果たした、かに思われた。
 
 しかし、これでオリンピアコスは意気消沈することはなかった。積極的に攻撃を続けるとミランは80分、CKでDFアバーテが相手選手を抑え込んでしまう。これでPKを獲得したホームチームは、フォルトゥニスがレイナの逆を突いて決め、リードを2点に広げた。
 
 残り時間、反撃に転じたミランの攻撃を最後までしのいだオリンピアコスは、勝点、直接対決の成績でミランに並び、さらに全体での得失点差で上回って、逆転で2位浮上、ベティスに続いて決勝トーナメント進出を決めた。一方のミランにとっては、悪夢のような敗退劇となった。
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