これぞ“アンリ流”! 17歳の俊英CBを記者会見で黙って睨みつける! 一体何をした?

2018年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファンからは賛辞が続々と

10月からモナコでトップチームの監督キャリアをスタートさせたアンリは、自分のカラーを惜しみなく発揮しているようだ。 (C) Getty Images

 今年10月13日から、現役時代に在籍したモナコでトップチームでの監督キャリアをスタートさせたティエリ・アンリ。その元フランス代表FWが、若手相手にみせた振る舞いが話題となっている。

 リーグ・アンで第2節から8戦未勝利(3分け5敗)と不振に喘ぎ、降格圏に低迷していたモナコを救い出すべく招聘されたアンリ。就任後、リーグ・アンでは7試合を率いて2勝1分け4敗という戦績だ。

 苦戦続きのモナコにあって、アンリは自分の色を着実にチームへ植え付けようとしている。それが垣間見えるシーンが、現地時間12月10日に行なわれたチャンピオンズ・リーグのドルトムント戦を前にした記者会見で起きた。
 この会見に今年トップチームデビューを飾ったばかりの俊英CBブノワ・バディアシルと参加したアンリは、質疑応答を終えた後、自分の座っていた椅子を直さずに退場しようとした17歳を黙って睨みつけ、椅子の位置を正させたのだ。

 現役時代にアーセナルでアーセン・ヴェンゲルからプロフェッショナルとしての在り方を叩き込まれ、トップスターとなったアンリ。それだけにフランスU-19代表戦士にもプレー以前に重要なことを教えたかったのだろう。

 アンリに睨まれたバディアシルは、すぐさま丁寧に椅子を修正。その二人の構図は、まさに「先生」と「生徒」。そこにはしっかりとした上下関係が築かれているようにみえた。

 また、この会見の様子を動画で拡散したフランス・メディア『Late Football』のツイッターには、ファンから「これは正しい」や「子どもと親父だ」、「監督にブラボーだ」、「バディアシルはまだ17歳だからこうして学ぶべきだ」といったアンリを称賛するコメントが相次いだ。

 若手に手厳しい指導をしたアンリ。だが、その行動は一人の青年を一人前にさせるうえで重要な教育であり、彼が"監督"として何に重きを置くかが見えた貴重な一コマであった。

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