「メッシのためのバカげたキャンペーンだ」 バロンドールを巡る騒動にスペイン紙記者が反論!

2018年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最高の選手だが2018年のMVPではなかった」と主張。

ジョルディ・アルバの「アンチ・メッシ・キャンペーンがある」という発言に反論したサンチェス記者。2018年の最優秀ではないと述べつつも、「メッシがこの世代の最高の選手」であることは認めていた。(C)Getty Images

 バルセロナのジョルディ・アルバは、ルカ・モドリッチが受賞したバロンドールにチームメイトのリオネル・メッシこそがふさわしかったと訴えている。同選手は、メッシが5位に終わったことを批判し、レアル・マドリーが拠点とする首都マドリードで「キャンペーンがある」と主張した。

 だがこれを受け、マドリードに本社を置く『Marca』紙では、ヘスス・サンチェス記者が「メッシのためのバカげたキャンペーンだ」と反論に出た。サンチェス記者は、メッシが優れた選手であることは議論するまでもないと前置きしたうえで、「2018年の最優秀選手ではなかった」と述べている。
 
 サンチェス記者はメッシが「この世代で最高の選手なのはもちろんだ!」と述べる一方、バルサの選手たちがメッシの素晴らしさを強調しようとする行為には「笑わせてくれる」と批判した。

 同記者は、「バスケットボールのマイケル・ジョーダンがナンバーワンか議論されることはなかったが、毎年MVPを受賞していない」と指摘。テニスのロジャー・フェデラーも、キャリアを通じて世界ランク1位だったわけではないが、騒動は起きなかったと記している。

 またサンチェス記者は、メッシが昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ準々決勝のローマ戦で「失敗」し、ロシア・ワールドカップでも期待に応えられなかったと主張。「私はメッシのファンだが、2018年のベストではなかった」と断じた。

 さらにサンチェス記者は、「NBAにおけるレブロン・ジェームズと同じで、メッシはナンバーワンだ。だがそれは、あるレベルに達しなかったり、別の素晴らしい選手が上回った場合でも、すべての賞を彼が受け取るべきという意味ではない」と続けている。

「『ゴッドファーザー』が上映されたのは1972年。史上最高の映画のひとつだ。しかし、それから毎年オスカーを受賞しているわけではない。メッシに、こんなお祭り騒ぎは必要ない」

 サンチェス記者の主張は、また新たな意見を呼びそうだ。バロンドールを巡る議論は、いつまで続くのだろうか。
 
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