「歴代最多勝点」のペースを維持するユベントス、他にも塗り替えられそうな欧州5大リーグの記録は?

2018年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

新記録達成の可能性が高いのは「勝利数」か。

新加入のC・ロナウドが早々にフィットし、開幕から安定飛行を続けるユベントス。「イタリア最強軍団」は新記録をいくつ生み出せるのか。(C)Getty Images

 12月7日のイタリア・ダービーでインテルを下したユベントスは、14勝1分けと好調を維持している。15節を消化して勝点43は、セリエAの新記録。欧州5大リーグでもトップタイとなる成績だ。

 昨シーズンにセリエA7連覇を果たした絶対王者は、クリスチアーノ・ロナウドというさらなる武器を手に入れ、イタリアで圧倒的な強さを誇る。1試合平均勝点は2.86。このペースを維持すれば、勝点100の大台どころか、2013-14シーズンにユーベがみずから樹立した勝点102という記録も更新できる。

 そしてイタリア紙『Corriere dello Sport』によると、ユベントスには勝点のほかにもまだまだ塗り替えられる記録があるようだ。例えば、勝利数もそのひとつ。欧州5大リーグの記録は、やはり2013-14シーズンにユーベがマークした33勝。15戦14勝のペースなら、この数字も上回ることが可能だ。
 
 実現が厳しそうなのは、最多ゴール数の更新だろうか。欧州5大リーグにおける1シーズンの最多得点記録は、1947-48シーズンにトリノが樹立した125得点。ユーベはここまで32得点(1試合平均2.13点)だけに、新記録達成のためには残りの試合を1試合平均4.04点で乗り切らなければいけない。道のりは険しいと言わざるを得ないだろう。

 失点の数はどうか。現在のユーベは8失点(1試合平均0.53失点)とリーグ最少。ただ、欧州5大リーグの記録は、1969-70シーズンにカリアリが残した11失点だ。鉄壁の守備を誇るユーベだが、現在のペースなら20失点は許すことになる。

 新記録を打ち立てるには、無失点で抑える試合の数を増やす必要がある。今シーズンのユーベは15節までの8試合でクリーンシートを達成。欧州5大リーグでは、2004-05シーズンのチェルシーが25試合でクリーンシートという記録を持っている。残る23試合のうち18試合を、ユーベは無失点で抑えられるだろうか。

 また、塗り替えることはできないまでも、偉大な記録に肩を並べる可能性もある。1929-30シーズンのアスレティック・ビルバオ、1931-32シーズンのレアル・マドリー、1978-79シーズンのペルージャ、2003-04シーズンのアーセナル、2011-12シーズンのユーベが実現した年間無敗記録だ。

 すでに直接対決で先勝した2位ナポリに勝点8差をつけ、首位を快走するユベントス。この勢いが続くようであれば、優勝争いは早々に決着がつくことになる。その際は、ユーベが各記録を更新できるかが注目を集めそうだ。
 

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