鎌田大地、鋭いドリブル突破からリーグ通算10点目! STVVは後半に追いつかれ5連勝はならず

2018年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備では再三サイドを攻略され…

見事にスタンダール守備陣を切り裂いた鎌田。まさに「心・技・体」が充実しており、常に相手にとって脅威となった。写真はアンデルレヒト戦。 (C) STVV

 12月8日(現地時間)、ベルギー・ジュピラーリーグ第18節が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)とスタンダール・リエージュの一戦は1-1の引き分けに終わった。
 
 ここまでリーグ4連勝中の5位STVVが7位のスタンダールをホームに迎えた一戦、日本人選手では冨安健洋が開幕からの連続スタメン(全試合フル出場中)を継続し、前節で連続得点が3でストップした鎌田大地も9試合連続の先発出場。遠藤航はベンチスタートとなった。
 
 風雨の激しいなか、立ち上がりから攻勢に立ったのはホームのSTVV。2トップの一角に入った鎌田は積極性を示し、2分にペナルティーエリア前でボールを受けるとドリブル勝負を挑み、直後にはベズスのラストパスを受けて早くもゴールネットを揺らすが、これはベズスのオフサイドで無効とされる。
 
 3分にミドルでファーストシュートを放った彼は、2分後、右サイドを抜け出すと、ドリブルでエリア内に侵入し、ゴールライン際でDFを切り返しでかわしてからシュート。GKオチョアにブロックされるも、躍動感溢れるプレーで再三、相手守備陣を脅かしていった。
 
 STVVは12分、もうひとりのFW、ボリが右からのカットインで強烈なミドルを放って左ポストをヒット。はね返りをデ・ノレが頭で詰めるも、オチョアにキャッチされる。ボリは24分にもベズスのスルーパスで抜け出すが、オチョアにブロックされ、絶好の得点機を逸した。
 
 対するスタンダールは序盤、左サイドのレスティエンヌが幾度もフィニッシュまで持ち込むが、時間の経過とともに右サイドからの攻撃も活性化され、きわどいクロスを入れ、冨安(3バックの右)らSTVVの最終ラインを再三慌てさせる。
 
 ボールポゼッションでもアウェーチームが上回るなか、STVVは36分にデ・サールが抜け出して独走、オチョアと1対1の場面を迎えるも、シュートは枠を捉えられない。幾度も得点機を逃し、前半は無得点で終わるかと思われたが、アディショナルタイムに鎌田が魅せた。
 
 エリア外でガルシアからボールを受けた鎌田は、そのままドリブルで突き進んでエリアに侵入、飛び出したオチョアもかわして無人のゴールに流し込み、自身通算10点目となるゴールでホームチームに先制点をもたらしたのだ。
 
 リードして折り返したSTVVは、後半開始直後にボリが抜け出してチャンスを迎え、51分にはカウンターから鎌田が左サイドでボールを受け、マーカーを翻弄しながらカットインしてフィニッシュまで持ち込む。
 
 その後はスタンダールの攻勢を受け、幾度もゴール前にボールを運ばれながら、何とかクリアするというギリギリの状態が続くが、59分、ファイのスルーパスでウラレに完全に抜け出され、GKステッペもかわされて同点ゴールを許した。
 
 追いつかれたSTVVは65分、右からの攻めからボールが中央のデ・ノレの下に流れ、強烈なミドルを放つが、オチョアの正面に飛んで防がれる。逆にスタンダールは、相手の手薄なサイドの守備を突き、好クロスを入れるが、冨安らが身体を張ってボールを繋がせない。
 
 後半は両チームともにスペースを空けるようになり、攻め合いの様相を呈し、攻守の入れ替わりが激しくなる。ともに素早く相手ゴール前に迫り、フィニッシュまで持ち込む。74分、STVVは右からのクロスを鎌田がニアで受け、オチョアを引きつけながらデ・サールにラストパスを送るも、シュートはクロスバーを越えてしまう。
 
 81分にCKからウラレに危ないシュートを浴びたSTVVは、自陣で長く相手にボールを持たれながらも、カウンターで勝ち越しゴールを狙うが、3分間のアディショナルタイムでも決定機は作れず、スタンダールと勝点1を分け合うこととなった。
 
5連勝はならなかったSTVV。次節(15日)は、敵地でロケレンと対戦する。
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