本田圭佑の連続ゴール・アシストはストップ! ヴィクトリーは苦しみながらも上位対決を制し5連勝!!

2018年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

アデレード・ペースの時間が長く続くも

自身は目に見える結果は残せなかったが、連勝を維持して本田は喜びを爆発させた。写真はトイボネンの追加点の後。 (C) Getty Images

 12月8日、オーストラリア・Aリーグの第7節が行なわれ、メルボルン・ヴィクトリーは2-0でアデレード・ユナイテッドを下した。
 
 開幕2連敗からの4連勝を記録して2位につけるメルボルンが、本拠地マーベル・スタジアムに3位アデレードを迎えた上位対決。首位パース・グローリーとは勝点2差、アデレードとは勝点1という僅差のなかでの大事な一戦、本田圭佑は開幕からの連続スタメンを今節も継続した。
 
 3試合連続ゴール、そして今シーズン通算4ゴール3アシストと全ての試合で結果を出すなど、試合ごとにその価値を高めている本田は、今回も中盤の右サイドに入って試合開始を迎えた。
 
 立ち上がり、ヴィクトリーはいきなりアクシデントに見舞われる。守備の要でもあるCBニーダーマイアーが相手との接触で右足を負傷し、8分で早くも交代を余儀なくされたのだ。
 
 不安を抱えたホームチームに対し、アデレードは12分にギャロウェイがミドルでファーストシュートを放ち、その3分後にはCKで競り合いに勝ったマローンがヘディングシュートでクロスバーを叩いて最初の決定機を迎える。
 
 ヴィクトリーはボールポゼッションでは上回るものの、なかなか敵陣深くに迫れず、トイボネンが左からのカットインから強烈なミドルを浴びせてファーストシュートを放ったのは、19分になってからだった。
 
 本田はチームの状況に合わせ、あまり高い位置をとらずにプレー。前半で目立った攻撃といえば、22分にドリブルでゴールに向かって突破を試みた場面と、41分にファーサイドのアントニスにクロスを合わせたぐらい。終わり頃には逆サイドにも顔を出してプレーに絡むも、決定的なプレーはなかった。
 
 ゴールに迫る回数ではホームチームを上回るアデレードは、35分ぐらいに押し込まれる場面もあったが、これをしのぐとアディショナルタイム、CKでヤコブセンが頭で落としたボールをマローンが拾い、DFをかわしてシュート。しかし至近距離でGKトーマスにブロックされ、リードしての折り返しはならなかった。
 
 後半、ヴィクトリーは立ち上がりから攻勢に打って出るも、逆にアデレードは52分、イザイアスがボールをカットしてドリブルで進み、スタマテロプーロスへラストパス。しかし、決定的なシュートはわずかにゴール右外に逸れる。
 
 61分にFKからスタマテロプーロスが惜しいヘディングシュートを放つなど、アデレード・ペースの展開となるも、先制点を奪ったのはホームチームだった。1分後、左からのクロスをトイボネンが頭で合わせる。シュートはGKイッツォが好反応で弾くも、こぼれ球をバーバルセスが詰めてゴールネットを揺らした。
 
 リードを許したアデレードは攻勢を強め、73分にはスルーパスでハロランが抜け出すが、飛び出したトーマスにシュートコースを塞がれ、頭上を抜こうとしたシュートもブロックされる。79分にも、マローンの右からのクロスが直接クロスバーをヒットするという惜しい場面もあった。
 
 しかし、これをしのいだヴィクトリーは81分、左サイドでボールを受けたトイボネンがアントニスとの見事なパス交換でペナルティーエリア内に侵入し、貴重な2点目を挙げた。
 
 苦しみながらも耐え忍んで2点を奪い、残り時間でのアデレードでの反撃を粘りの守備で防ぎ切ったヴィクトリー。5連勝で暫定ながら首位に立った。
 
 本田は後半アディショナルタイム、カウンターからエリア内で得点機を迎えるもシュートは枠を捉えられず。今シーズン初めて、ゴールもアシストも決められなかったが、勝利に貢献したのは間違いない。
 
 2戦連続で完封勝利を飾ったメルボルンは次節(14日)、敵地でブリスベン・ロアーと対戦する。
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